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なんでもかんでも

2018北米ツアー
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    2018北米ツアー        by田村夏樹

     

    10月6日

    近くのカフェで朝食。部屋で事務仕事。向かいのラーメン屋で昼食。そのあと街を歩いてお土産探し。メープルシロップとスモークサーモン。ついでにボロボロになって来た薄手のセーターの代わりを探す。2件目に入った店でなかなか良いのが見つかった。これならツアーに持って行っても嵩張らず暖かい。5時にリサが藤井を迎えに来た。彼女の家でインタビューを受けるためだ。そのインタビューの後の食事に僕と井谷も誘われたので。6時過ぎにホテルを出て駅に向かう。割と簡単に切符も買えて、4駅目で降りる。ここからはGoogleマップを頼りに歩いて行く。10数分で落ち着いた一軒家の住宅エリアにあるリサの家に到着。玄関まで良い匂いが漂ってくる。リサはピアノを教えているがすっかり忘れていた予定外のレッスンが入ったので、料理を作りながらのインタビューだったそうだ。チキン、タコス、トウモロコシ、ライス、結構手の込んだ料理だった。美味しくいただきお腹いっぱいになる。

    ホテルの近くまで送ってもらい、今日は早めに寝る。

    10月7日

    今日は井谷君が帰国する日で、朝9時にホテルのロビーでお見送り。お疲れ様でした。

    演奏もワークショップもないので事務仕事を休憩して滅多にしない観光に出かけた。夕食をちょっと郊外にある日本食レストランに行くことにしていたので、その中間にあるグランビル島に行くことにした。夜のレストランはマネージャーをやってる人がシアトルや札幌でのコンサートにも来てくれた知り合いで、せっかくだから伺うことにしたのだ。昼にホテルを出て、先ずは15分ほど歩き南側の海岸まで行き、フェリーで島に渡る。というと大げさに聞こえるかもしれないが、フェリーと言っても数人しか乗れない渡し舟って感じのものだった。船頭さんが日本人だったのでちょっとびっくり。1分ほどで到着。本当にその辺の川を渡ったという感じ。船着場からすぐのところにマーケットがあった。とりあえず昼食。フードコートのような所があったのでそこでタイ料理を食べた。たくさんの建物が点在していてそれぞれにいろんな店が入っている。しかし基本似たり寄ったりであまり面白くはなかった。ここからだと歩いて行ける夕食のレストランに行くまで時間を潰さなくちゃなので、ゆっくりあちこちの建物を廻った。少し休憩しようということでカフェに入りコーヒーを注文。カウンター席で飲んでいたら従業員が食事を手に「ここに座ってもいいですか?」と言ってカウンターの一番端にきた。そこに荷物を置いていたので、自分たちの方へ引き寄せようとして、まだ一口しか飲んでいないコーヒーカップに引っ掛けてしまった。カップが倒れ藤井のズボンがびしょ濡れになってしまった。黒いズボンだったので目立ちはしないが寒いし身体が冷えてしまうといけないのでタクシーで急いでホテルに戻ることにした。ネットで調べたらすぐに洗った方がいいと書いてあったので部屋の洗面所で洗濯。暖房の風が当たるところに干して置いた。タクシー代はかかったがもう見る所も無く、どうやって時間を潰そうかと困っていたのでまあ良しとする。しかし火傷しなくてよかった。夕方バスでその日本食レストランに向かう。よく流行っていて食事時間は2時間までらしい。知り合いのマネージャーは忙しい中色々と気を使って話をしに来てくれる。ワインと寿司の盛り合わせとアボカドの天ぷらを美味しくいただき、またバスに乗ってホテルに戻った。

    10月8日

    昼食はホテルの向かいにあるベトナムレストランへ。かなり美味しかった。2時半にホテルを出て藤井がワークショップをやるウェスタン・フロントにバスで向かう。20分程で到着。少し早く着いたのでまだドアがしまっている。近くのカフェで時間を潰し、そのコーヒーを持って会場に。リサが普段教えているインプロヴィゼーションのクラスだが、若者からおばあちゃんまで幅広い年齢層だ。2時間いろいろな組み合わせや少し決め事ありなどでインプロしてもらい藤井が感じた事や生徒さんが感じた事などをを話しながら進行。僕は部屋の片隅で聴いていたが、部屋が寒くて参った。後で聞いたら藤井も寒くて辛かったそうだがカナダの人は全く平気そう。リサなんか途中からノースリーブになったくらいだ。慣れなのか人種が違うからか。1時間の休憩を挟んで次のクラスが始まった。その部屋の隣に受付用の小さなスペースがありソファーがあったのでそこに移動。足を伸ばして座れて助かった。暖かかったらうとうとするにはうってつけのソファーだったが寒くて寝ていられなかった。9時前に次のクラスも終了。藤井はさぞかし疲れたと思う。バスで帰ろうとしたが結構待たなくちゃなのと雨も降っているのでちょうど来たタクシーでホテルの近くまで戻り、まだ営業していたイタリアンレストランに飛び込む。ワインとピザとパスタでようやく身体が暖まった。

    ホテルに戻り荷物をまとめて寝る。

    10月9日

    9時にホテルを出る予定だったが、起きるのが少し遅かったので早く出て空港で朝食にしようということになり、8時過ぎにチェックアウト。10分ほど荷物をゴロゴロと引っ張って地下鉄の駅に到着。ホームに行くとちょうど空港行きの電車が出る所だった。30分弱で空港に着く。チェックインして帰国の途に。

    1ヶ月近いツアーで、竜巻による停電などもあったが、2連泊や4連泊したところもあり、いつものツアーに比べ今回はかなり楽なツアーだった。

    持って来たLPは完売、CDも2枚残っただけで嬉しい。

    2018年北米ツアーでした。

    | ツアー日記 | 08:18 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    2018 北米ツアー
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      2018 北米ツアー

       

      by田村夏樹

       

      9月22日

      今日も停電が続いている。お湯もわかせないのでジュースとベーグルをトーストしないで食べる。シナモンレーズンだったのでまだ食べやすかった。

      昼は茹でてあったトウモロコシですます。ブラッドが迎えに来てくれて会場の教会へ。結構大きな教会だった。お客さんはあまり多くなかったがジェシーと初共演で楽しく終了。この辺りは停電していなかったので、店もやっている。温かいご飯をこの辺りで食べていこうという話になり近くのメキシカンで食事。

      夜はギグ・スペースという会場でThis is It!のライブ。4バンドが演奏するが一番最後の10時からスタート。みんな喜んでくれたようだ。

      宿に戻ったらまだ停電している。暗闇の中ペンライトで照らしながら冷凍室に移して置いたビールで乾杯。早々に寝る。

      9月23日

      朝食はまた冷たいベーグルとジュース。2時からレコード店でライブがあるというのでその前にどこか空いている店を探して昼食にしようと12時頃に宿を出る。商店街の左側は停電しているが右側は電気がついている。ある店に入ろうとしたら食事が出るまで1時間以上かかりますよと言われ、別の店を探す。みんな開いている店に押しかけているようだ。仕方なくまたメキシカンに入る。屋台に毛が生えたような店だったが背に腹は変えられない。食後ミュージシャンに教わった美味しいカフェで強力なエスプレッソを飲み、レコード店に向かう。そこで聞いたNomadというバンドが素晴らしかった。久々に感動した。全員20代30代の若者だったが音楽に向かっている姿勢、自分たちの目指す音楽に真摯に向き合って一切ハッタリもない。来て良かった。最後まで聴きたかったが時間になったのでリハーサルに向かう。演奏会場でオーケストラのリハーサルをやり、6時から藤井のピアノソロ。4番目にオーケストラをやってオタワでのライブが終了。宿に戻るとまだ停電している。なんてこったいと思いながらペンライトで明日の荷造りしてビールで軽く打ち上げと思っていたら、電気が点いた。なんて明るい!2日前からかなり冷えて来たので暖房も使えて嬉しい。しかし電気に依存しまくりの生活を考えさせられる体験だった。

      9月24日

      6時に起きてゴミを玄関に集めブラッドの車で空港へ。

      何から何まで世話になったブラッドに感謝。

      今日は移動日。オタワからトロント経由でフィラデルフィアに向かう。荷物もピックアップしなくて良くなったし色々と変わってきている。

      フィラデルフィアに夕方到着し迎えの人に電話。建物の外で車を待つ。しかしなかなか車が来ない。迎えの人から連絡があり見つけられなかったからもう1周してみるとのこと。よく見たら待っていた場所はタクシーとリムジンしか入れないレーンだった。一般車が入れる場所に移動。気がついて良かった。無事に会えて宿泊する主催者であるスティーブの家に向かう。部屋に荷物を置き、歩いて会場を見に行く。個人の家のリビングだがお客さんが30人くらい入れそうな広さだ。明日の夕方来ますと言って食事に行く。近所のカフェに行ったがスープもサンドイッチも凄く美味しかった。部屋に戻り寝る。

      9月25日

      遅めの朝食を近くのカフェで食べる。明るくて雰囲気もいいので午後事務仕事をしにまた行った。夕方会場へ行きセッティング。対バンのドラムの人がドラムセットを持って来てくれている。彼は大学の先生でもあり、演奏直前まで授業があるので学校に戻った。セッティングが完了したらどしゃ降りの雨だ。傘を借りて今日3度目になる近所のカフェに食事に行く。何を食べても美味しい。

      演奏が始まったがピアノが鳴らなくてやりにくい。会場の響きもそんなに良くなかったのでトランペットも吹きにくかった。でも満員のお客さんはとても喜んでくれたようだ。

      演奏後会場の持ち主のおばちゃんが紅茶を入れてくれてスティーブ夫妻とこちらのメンバーとで談笑してから部屋に戻り寝る。

      9月26日

      空港まで送ってくれる人が来るまでに朝ごはんを済まそうということになり、今度はさらに近くのカフェへ。ここも凄く美味しかった。家に戻り荷物を玄関のところに集めたら迎えの人が来てくれた。空港まで渋滞もなく予定通り到着。

      ボストンに向かう。藤井はボストンのローガン空港へ到着したら直ちにポートランドのラジオに電話出演することになっていたが、フィラデルフィア出発が遅れている。13時発が13時半発になりそうだ。これだとボストンに到着した時は番組が終わってるので、急遽出発前に出演することになった。出発がさらに少し遅れ、13時半から始まる番組にギリギリ間に合って、なんと飛行機に乗り込んでる途中の機内通路を歩きながらの出演だった。

      ボストンに着いたら旧友のジェーンが迎えに来てくれた。途中いろいろな用足しや食事に付き合ってくれて会場までドライブしてくれた。

      このボストンの会場は貸し小屋なので8時から10時までの2時間しか借りていない。8時からセッティングして8時半演奏開始、9時半演奏終了、10時完パケという具合だ。

      終演後こちらも旧友のえりちゃん夫妻の車でノースアンドバーにある彼らの家に向かう。最近引っ越したばかりの新築の家はさすがアメリカの郊外の家。広いです。食事も用意しておいてくれて、美味しい家庭料理を食べさせてもらい全員幸せになる。まだ新築の匂いがするピカピカの家でゆっくり寝させてもらう。

      9月27日

      今日は1日空き日なのでえりちゃん宅で溜まった洗濯物を選択させてもらう。結構な量があったがでかい洗濯機で楽に入り、乾燥機もでかくて一度の洗濯で終了。事務仕事で書類にサインをして送らなくてはいけないものがあり、えりちゃんに文具屋のステイプルズまで連れて行ってもらう。メモリスティックを使ってコピー機でスキャンしてこちらのパソコンに送信。家に戻りそれを先方に送って無事済んだ。カフェでお茶した後スーパーで夜の食材を買った。せっかくニューイングランドに来てるのだからと泊めていただいたお礼も兼ねてロブスターを購入。溶かしバターにレモンを絞って食べる。美味しかった。

      9月28日

      遅い朝食をえりちゃん宅で食べる。焼き魚に野菜に卵焼きに納豆に味噌汁にお漬物。まるで旅館の朝ごはん見たい。手間かけていただいてありがたいです。

      11時過ぎに家を出てアムトラックに乗るためボストンのノースステーションまで送ってもらう。早めに駅に着いたのでまだ何番線から出るかボードに出ていない。ピザでも食べるか買って車内で食べようかなどと話していた。まだ何番線か出ないかとボードを見ると「キャンセル」の文字が。なんですと?キャンセル?藤井がチケットカウンターへ行き確かめると、何日も前にキャンセルのメールを送ったとのこと。こちらは全然気がつかなかったのだが。サウスステーションに移動してバスで行くしか方法がないとのこと。慌てて仕事に間に合うバスがあるか調べる。友人のアンにもメールして調べてもらう。幸い2時15分発のバスに空きがあった。急いで予約してタクシーでサウスステーションに向かう。話には聞いていたが最近のボストンは渋滞が酷い。しかしなんとか駅でサンドイッチを食べられる時間に到着。一応カウンターに行ったらプリントアウトしなきゃ使えないと言われるがそんなもの持ってないと言うと向こうで紙のチケットを用意してくれた。やっとバスに乗り込み一安心。3時間ほどでポートランドに到着。アンが連絡をつけておいてくれて、主催者のポールがバス停に迎えに来てくれていた。いやはや色々あります。

      いつもの教会で無事コンサートも終了。ホテルに戻り寝る。

      9月29日

      安いホテル独特の美味しくない朝食を食べ、ポールの車で空港へ。予定通りにニューヨークに到着。色々手伝ってくれるケビンが迎えに来てくれている。ブルックリンにあるエアーBnBに入れるのが4時以降なのでケビンが住んでるニュージャージーにあるインドレストランへ行き、時間つぶしも兼ねてゆっくり食事。時間になったのでブルックリンの宿に向かう。1時間半ほどで到着。

      入室もスムースに済み荷物を置いて設備チェック。水道の蛇口にお湯と水マークが貼ってあるのだが実際は反対だった。しかも止めるときにきっちり下まで下ろすと止まらず、中途半端なところにすると止まる。ニューヨークだ。シャワーも書いてあるお湯の方に傾けていてもお湯にならず水の方に傾けるとお湯になる。最初それがわからず風邪ひきそうになった。それでもホテルより広々してるから気分的にリラックスできる。今のニューヨークのホテルって庶民が泊まれる料金じゃないし。

      時間にまたケビンが迎えに来てくれて会場に向かう。8時半から演奏スタート。お客さんが所謂「通」の人たちがほとんどで凄くやりやすかった。落ち着いて音楽に向き合える。

      終演後またケビンが宿まで送ってくれた今日は1日世話になりっぱなしだ。

      9月30日

      今日はアストリアにある「サムライホテル」と言うスタジオで藤井がソロピアノのレコーディングをやる。ブルックリンにあったシステムズ2がなくなってエンジニアのマイケルとマックスがこの場所を借りてやっている。今日はマックスが録音してくれた。僕はロビーで事務仕事。無事終了。友人夫妻との6時のディナーの待ち合わせ場所まで天気もいいし時間もあるし歩いて行こうと言うことになる。携帯で調べたら1時間ちょっとかかる。アストリアから南下して橋を渡りルーズベルト島を下に見ながらマンハッタンに向かう。橋のすぐ横をケーブルカーがマンハッタンとルーズベルト島を往復している。この橋は映画スパイダーマンにも出てくる。アストリアから50分ほど歩いたその橋の途中で藤井の足が攣り少し休憩。ようやくマンハッタンに入る。待ち合わせの近くのホールフーズで水を買って休憩。6時になったので待ち合わせのレストランへ。この友人夫妻が選んでくれるレストランはいつも美味しいがこのシーフードレストランも何でも美味しくて嬉しい。よく食べよく飲んで、地下鉄で帰り寝る。

      10月1日

      今日は昼夜食事会だ。ランチはつい最近スタジオ業務をリタイアしたナンシーと食事。ニューヨークでも有名なこのスタジオが突然営業をやめたニュースは音楽関係者の間で大騒ぎになった。僕たちも長年お世話になったスタジオだ。

      セブンスアヴェニューから地下鉄に乗りキングスハイウェイで下車。少し時間があったので藤井の靴下を買いに駅前のTJマックスへ。安いものが揃っている。1束6足の靴下を購入。これでツアー終了まで洗濯しなくても大丈夫だそうだ。待ち合わせのターキッシュレストランに行くと間も無く昨日録音してくれたエンジニアのマックスが来た。しばらくしてナンシーも現れ、4人で食事。ナンシーの夫でエンジニアのジョー・マルシアーノも来るはずだったが飼い猫が急病になり来られなくなったとの事。ここでも美味しい食事をいただく。3時過ぎにナンシー、マックスと別れて一度宿に戻る。しばらくして今度はライブに来てくれたデイブ・ミラーとゆり子さん夫妻の家に向かう。一度マンハッタンに入ってからまたクイーンズに戻る。セネカアヴェニューで下車。デイブの家に到着。3匹の猫に挨拶。細長いが結構広い。ここでも美味しい食事をさせてもらいいろんな話で盛り上がる。途中でベーシストの友人も参加。さて帰ろうとなり、どの電車で帰ったらいいかウーバーを呼ぼうかと話しているとゆり子さんがLyftを予約してくれた。彼女にクレジットされるから申し訳なかったが、甘えることにした。楽に宿に戻れ、シャワーを浴びて寝る。

      10月2日

      朝食後荷物をまとめて、ニューアーク空港への行き方を再度調べる。電車を乗り継いで行くのとウーバーで15ドルくらいしか違わないので結構重い荷物を持っての階段の上り下りを考慮するとウーバーで行こうと言うことになった。

      4分ほどで車が来た。このドライバー、ハイチ出身の超陽気なおじさんだった。空港まで話が盛り上がり大騒ぎのうちに到着。ユナイテッドなのでラウンジが使えて助かる。結局1時間遅れで出発。LAが涼しくて助かる。昨日まで30度あったらしいが。ウーバーでホテルへ。チェックイン後近くのレストランで夕食。スペアリブやサラダがすごく美味しかった。

      部屋に戻りシャワーを浴びて寝る。

      10月3日

      ホテルの朝食を済ませ部屋で事務仕事。昼食は歩いて5分程のハンバーガー屋に行く。評判の良い店だけあってかなり美味しかった。部屋に戻り少し昼寝。2時45分にウーバーを呼びサドルバック・カレッジに向かう。ウーバーのおじさん、息子がその学校を出て、娘がいまその学校に行ってる。よく知ってるよとの事。その言葉でひと安心。何せ広いから目的の建物の近くまで行ってもらわないと楽器も持ってるので大変だからだ。道路が少し混んでいて20分ほどで到着。流れていれば10分の距離だが時間がかかってもウーバーは料金が最初に決まるので気が楽だ。校内に入っておじさん適当なところに止まり、着いたよと一言。いやあのー、FAという建物の近くに行って欲しいのだけどと言うと、それは知らない学校はここだ。誰かに聞くといい。ええっ?よく知ってるって言ってたじゃないですか。と言っても仕方ないので車を降りて近くに居た学生に聞いたら何と偶然にも目の前の建物がそうだった。ラッキーでした。

      4時から7〜80分演奏し、質疑応答。驚いたのは学生の質がものすごく上がった事だ。10数年前にやはりここでワークショップをやったのだが、その時はさほどいい学生が揃ってるなとはお世辞にも思えなかった。ジョーイが頑張ったからだろうか。お陰ですごく演奏しやすかった。終演後近くのレストランで彼の奥さんも来てみんなでディナーをご馳走になった。カリフォルニア・アジア・フュージョン・レストランと言ってたが、基本チャイニーズのようだ。ここも美味しかった。ジョーイはまた授業に戻り、こちらは近くのカフェでエスプレッソを飲んでまたウーバーでホテルに戻る。公共交通機関が町の広がりに追いつけず、全くワークしていないカリフォルニアだが、特にダウンタウンではないこの辺りでは車なしでは生きていけない。全ての店が車で来ることを前提にしている。通りを歩いてる人を見ることは滅多にない。

      まだ夜11時だが今日は早めに寝る。

      10月4日

      ホテルでの朝食は毎回シナモンレーズンベーグルとオレンジジュースとコーヒー。ベーグルの中では1番の好物。11時に友人の優子ちゃんが迎えに来てくれて、ランチを食べに蕎麦屋に向かう。その店に主催者のロッコが迎えに来てくれる事になっている。モールに入っている田中屋と言う蕎麦屋に行ったら休業日だった。優子ちゃん「ええ?ちゃんと確認したのに」直後に曜日を勘違いしてたことが判明。優子ちゃんらしい。昨日学校でのコンサートにも来てくれた裕美子ちゃんも合流してくれた。仕方なく隣のアジアレストランに入った。それぞれ寿司やパッタイやうどんを食べたがまあまあの味だった。ロッコが迎えに来てくれるまで時間があるので同じモール内にあるクリームパンカフェに行った。日本人がやってるパン屋さんだがよく流行っている。そこでコーヒーを飲みながら5人でいろんな話をしているとロッコが到着。このエンジェル・シティー・ジャズフェスティバルは今回彼がほとんど一人でやってる。忙しいけれど気が楽だと言っていた。なので車のトランクはいろんなものが詰まっているのでバッグを後席に積み上げ、僕と藤井が残りの後席に無理やり座り、助手席に井谷君が小さいキャリーバッグを抱えて座る。会場近くのホテルに向かう。荷物をおろし少し休憩。夕方ロッコがまた迎えに来てくれて会場へ。対バンがリハーサル中だった。映像を組み込んだ7人のバンド。コルネットのおじいちゃんがいい雰囲気を出している。こちらのサウンドチェックを済まして近くのカフェで夕食。何と地元の高校生ビッグバンドがライブをやっていた。なかなかの演奏だった。会場に戻り本番。いいバイブレーションの会場で楽しく演奏できた。対バンの演奏を聴き、ホテルに戻る。

      10月5日

      ホテルのシャトルバスで空港へ。乗っているのは9人だったが何と全員アジア人だった。ラウンジで朝食を食べ、バンクーバーに向かう。入国もスムーズに済み、タクシーでダウンタウンにあるホテルへ。夕方、今回色々と世話してくれたリサが迎えに来てくれた。とりあえずチャイナタウンの外れにある会場に行きセッティング。ここはミュージシャン仲間でやり始めたばかりの場所らしい。しかしピアノがすさまじい代物だった。白鍵のよく使う音域が下の木の部分が出て来ていて茶鍵になっている。セッティングを終え、チェス・スミスのトリオが出演しているウェスタン・フロントに向かう。途中インド料理屋で夕食。以前よく演奏した会場で懐かしい。マット・マネリのヴァイオリンとクレイグ・タボーンのピアノ。マットのマイクロ・トーナルがいい感じだ。

      演奏が終わると同時にこちらが出演する会場に移動。2つの対バンの人たちも到着し演奏が始まる。こちらの出番が最後だったので11時半過ぎから演奏開始。終わったのは真夜中の1時前で片づけてホテルに戻り寝たのは2時半頃だった。

      | ツアー日記 | 06:56 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      2018北米ツアー
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        北米2018

         

        by 田村夏樹

         

        9月14日

        羽田を夕方に出発。その朝首を寝違えてしまった。荷物を持っての移動が大変になるかも。「うがい」とんでもない。「目薬」とんでもない。「トランペット」トンデモナイかどうかグエルフに着いてからのお楽しみ?

        夕刻トロントに到着し、カーサービスの車でグエルフへ2時間のドライブ。途中かなりのガタガタ道で首が痛い。ヘッドレストに頭を押し付けていると少しマシになる事を発見。しかし一度思わず叫んでしまいそうな凹みがあった。何度かこの道は車で走っているはずだがこんなに揺れる道だとは今回初めて気付かされた。飛行機から降りたときは割と調子が良かったのだがお陰で痛みが戻って来てしまった。

        ホテルにチェックイン後近くのバッファローウイング屋で夕食。オニオンリングがすごく美味しかった。

        ドラムの井谷君は昔マッサージ師をしていたこともあり、すごく軽めの処置をホテルの部屋でやってくれた。しかし効果はすぐに出ずに、その夜は首の痛みと足の痙攣でほとんど眠れなかった。まくらの高さを色々変えたり、フクラハギにバンテリンを塗ったり、部屋の中を歩き回ったりしたが、藤井は起きない。昔は本当に小さなカサッという音でもすぐに目を覚ましたのだが、歳のせいか最近周りでバタバタしていても目を覚まさないので気が楽なような心配なような。

         

        9月15日

        朝8時半にホテルに迎えが来て会場へサウンドチェックに行く。音が出て良かった!ただ普通の角度だと首が痛いので、ほとんど床に向かって吹く。ワダダ・レオ・スミスみたいだ。1時間ちょいで終了し、ホテルに戻る。眠い。とにかく眠れる時に眠っておく。ツアーの鉄則です。首の痛みと睡魔がせめぎ合うがなんとか昼まで寝た。起きてすぐにランチに行く。タイレストランに行ったが美味しくなくてがっかり。2時45分に迎えが来て会場へ。同じ会場の最初のバンドを聴きたかったので早めの出発になった。

        ピアノ、ギター、ベースのトリオで完全なインプロだった。

        そしてこちらの出番。ほぼ満員のお客さんの質も良く、楽しく終了。メンバー紹介の時に藤井が寝違えのことを言ったので、終演後楽屋に塗り薬を持って来てくれた人もいた。100パーセント自然なもので作ったクリームだから安心して使ってちょうだいとの事だった。ありがたいです。

        夕食はフェスティバルの招待で今居るミュージシャン全員会場近くのフレンチレストランへ。僕たちは午後の部だったが夜の部のバンドに藤井のニューヨークオーケストラでも演奏してくれて居るドラムのチェス・スミスが居てびっくり。食後彼が入ってるバンドの演奏を聴いたが、素晴らしかった。アルトサックスのダリウス・ジョーンズの何と伸びやかで美しい音か。ボーカル、ピアノ、ベース、もちろんチェス・スミスも全員素晴らしかった。

         

        9月16日

        昼12時からのコンサートに行った。ピアノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チューバのトリオだったが徹底して静かな演奏だった。静かなりに展開も面白くすごく楽しめた。2つ目はピアノとトランペットのインプロデュオ。悪くはないのだが全て予想のつく展開と音色で、時差ぼけの状態で聴くのはちょっときつかった。

        コンサートが終わって、遅いランチを主催者が誘ってくれて一緒に行った。ベジタリアンレストランで、体には優しいのかもしれないが味はイマイチだった。一度ホテルに戻り昼寝。藤井はずっと事務仕事をやっていた。藤井の頑張りには頭が下がる。

        夜のコンサートに向かう。静かなノイズ系でどうぞ寝てくださいという音楽だった。僕も少しうとうとしたが、昼寝をして居ない藤井は爆睡。椅子から落ちなければいいがと心配するほど。あとで聞いたら夢まで見て居たそうだ。会場でCDの売上精算を済ませ、フェスティバルの事務方トップのジュリーにホテルまで送ってもらう。途中から焦げたような匂いがし始めたが、ホテルのすぐ近くでさらに匂いが強くなり、これはやばいんじゃないかということになり下車。歩いてホテルに戻る。ジュリーはレンタカー会社に電話するから心配しなくていいからと言ってたが、すぐに迎えがくればいいが。

        ホテルでビール1杯の軽い打ち上げをして寝る。

         

        9月17日

        6時に起きて6時半からのホテルの朝食を食べ、6時55分にカーサービスでトロント空港に向かう。来た時と違って高速を走ったので首に負担がかからなかった。毎日少しずつ痛みは減ってきているのだが、またガタガタ道を行くのかと思っていたので助かった。

        出発ゲートが変更になったが、予定通りモントリオールに到着。主催者の車でカサデポポロへ。会場は通りを挟んだ向かい側になるが、宿泊も出来るのですごく助かる。部屋で事務仕事をしたり昼寝をしたりして、夕食後明日自分たちも演奏するサラロッサに行く。1セット目はボーカルとベースのデュオ、2セット目はグエルフで一緒だったダリウス・ジョーンズのバンドだった。グエルフの時よりもアグレッシブな演奏だった。終演後宿泊しているビルの1階に入っているカフェバーでワインを飲む。ダリウスバンドの連中も合流していろんな話をして3階の部屋に戻り寝る。

         

        9月18日

        時差ボケが少し抜けて来ていて、まとまった時間眠れるようになって来た。7時に起きて近くのパン屋で朝食。さすがフランス文化圏、クロワッサンが美味しかった。店の外の椅子に腰掛けて食べているとスズメがおこぼれを狙ってすぐ傍まで来る。リスも周りを走り回っている。街中なのにのどかな情景だ。

        夕方サウンドチェックを終えて一度部屋へ戻り、6時半に会場のビルに入っているレンストランで食事。食べ終わって1セット目のバンドを聴きに行く。トランペットのグレッグ・ペデルセンのバンドだ。彼とは神戸のビッグアップルで以前対バンをやっている。今日はその時とは違ってトランペット、アルトサックス、ベース、ドラムという編成だ。トランペットは凄くいい音をしてるし、テクニックも素晴らしかった。

        こちらの演奏になり、楽しく終了。

        宿に戻って寝たのは1時過ぎ。明日は5時半起きだ。

        MontrealOttawa

        9月19日

        5時過ぎに起き出し荷物を持って宿の外で主催者の車を待つ。6時に待ち合わせなのだが10分過ぎても来ない。昨夜からいきなり涼しくなって早朝は寒いくらいだったが外で15分待ったが来ないので電話をかけてみた。留守電。飛行機に乗り遅れるといけないので。タクシーを拾う事にしたがなかなか通らない。それかではということでウーバーで行くことにしたが来るまで6分かかる。途中道路が混んでいて飛行機の乗り遅れると連続チケットなので以後のチケットが全て使えなくなるからドキドキだ。やっとウーバーが到着し空港へ向かう。運よく渋滞もなく十分間に合う時間に着いた。

        オタワに着いて空港内のカフェで朝食を食べながら迎えに来てくれるブラッドを待つ。

        車で宿泊場所へ。チェックインできるのが2時以降なのでそれまで町を散策したりリハーサルとコンサートをやる会場を見たりした。なかなか面白いエリアだ。

        時間になったので宿に入る。Air BnBで取った民泊は3階建てのタウンハウスだが綺麗な部屋で広さもたっぷり。ホテルと違ってリラックスできる。

        荷物を置いてブラッドの車でキングストンに向かう。約2時間で到着。小さな教会だが熱心なお客さんでやりやすかった。主催者の奥さんが沼津出身の日本人で終演後色々話をする。マリンバ奏者で最近インプロも始めたそうで、僕たちの演奏を聴いて勇気が出た?らしい。

        またブラッドの車でオタワに戻り小腹が空いたので買っておいたポテトチップスを食べて寝る。

         

        9月20日

        今日は夜のオーケストラリハーサルまで何もないので朝から洗濯機で洗濯。ズボンなども洗えるので助かる。ホテルじゃ手洗いなので大きなものは無理。夕方6時半にブラッドが迎えに来てくれてオーケストラのリハーサル会場へ。7時からリハ。トロンボーンが都合で参加できなくなったので、普段12管でやってるパートをアルトサックス、テナーサックス、トランペットの3管でやることになる。しかもテナーのおじさん具合が悪いようだ。大丈夫なんだろうか。終了後チャイナタウンで遅い夕食を食べて宿に戻る。

         

        9月21日

        昼食用に近くのマーケットでトウモロコシとリンゴを買って宿で茹でて食べる。今日は藤井と僕でカールトン大学でのマスタークラスだ。2時にジェシーが迎えに来てくれた。大学のカフェでコーヒーを飲んで3時から授業。まず自分たちの演奏を30分程やって、演奏の説明をし、質疑応答。中学のブラスバンドでトランペットを吹き始めた話や、高校生の時京都のネグリジェサロンでプロデビューした話などをするが、ネグリジェサロンの話で盛り上がる。

        後半学生に演奏してもらい、二人でコメントする。最後は誰でもやりたい人がステージに上がって僕のコンダクションで1曲やって無事終了。7時からの夜のソロコンサート会場へ向かうはずだったが、クラスの最後にジェシーがコメントし緊急竜巻警報が出たからみんな注意して行動するようにとアナウンスしている。ゲゲッ竜巻きですか?確かに外を見ると嵐になっている。大学構内にいる方が安全だろうということでカフェに行き、軽い夕食をとる。ネットの情報で警報地域が移動したので夜の会場に向かうことにした。今度はどしゃ降りの雨だ。車に乗り込むまでにびしょ濡れになったが気温が高かったので助かった。道路に出ると全ての信号が消えている。見ると町中停電だ。交差点ごとに注意して会場に向かう。感心したのはみんな落ち着いてスムーズに譲り合いながら運転している点だ。これがニューヨークだったら大騒ぎで怒鳴り合いになってるだろうに。大学もあの後停電したんだろうか?

        会場に着いた。このエリアも停電していた。しかし出演するバンドの連中はみんな来ていた。僕のソロの後2バンドが演奏する。こんな状態なのに時間になるとお客さんも来てくれて満席状態で演奏スタート。バッテリーを使って会場を少し照らしていたが、僕は電気使わないのでバッテリーがもったいないからと消してもらった。真っ暗な中での演奏。貴重な体験が出来て面白かった。他のバンドもバッテリーを使って無事終了。

        昨夜頭痛と嘔吐で体調の悪いブラッドに宿まで送ってもらう。ブラッドが心配だ。さらに悪くならなければいいが。

        停電で何も出来ないのでとりあえず寝る。稲毛のキャンディーで貰ったライト付きボールペンが大いに役立った。

        | ツアー日記 | 22:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        ヨーロッパツアー2017秋
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          寒かったブリュッセルから暖かいマヨルカに到着。今日は移動日なのでのんびりです。

          | ツアー日記 | 01:26 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          KAZE 北米ツアー
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            6月27日

            藤井は7時、僕は8時に起きて朝食に。コーヒーとマフィンだけが無料で後のメニューに載っているいろんな食事は有料だった。朝食付きということだがほとんどの人がそれだけでは足らず、何かしら注文している。うまいやり方かも。マフィンはその場で作っているホームメイドで甘過ぎなくて良かった。

            コーヒーを持ってプールサイドでゆっくりしているとピーターが起きて来て一緒にプールサイドでコーヒータイム。日陰にいると実に気持ちの良い気候で、気分は一瞬バケーション。11時前にホテルを出て空港へ。レンタカーの返却もスムースに終わりシャトルバスでターミナルに向かう。運転手のお姉さんが客に航空会社を聞いて、「エアーカナダはターミナル6ね」全部のお客さんにターミナルを教えている。全部頭に入っている。さすがプロ。

            空港のセキュリティーチェックが以前より少し楽になって来てる気がする。ここロサンゼルス空港も靴を脱がなくて良くなったし、空港によってはパソコンを鞄から出さなくていい、コートも脱がなくていい、ベルトも取らなくていいって所がいくつか出て来ている。オーストラリアではペットボトルの水もOKだった。少しでも楽になると助かる。なにせ空港でのあの行列だけでもかなりのストレスなんだから。そういえば昔LAの空港で乗り継ぎするのに4時間あったのに危うく乗り遅れそうになったことがある。大行列の結果だ。最後は死にそうになりながら空港内を走った走った。

            バンクーバーに到着してフェスティバルの車でホテルへ。荷物を部屋に置いて靴下を1足洗濯して夕食に出かける。藤井がホテルの受付でオススメのシーフードレストランを聞いて来たのでそこへ向かう。ダンジェネス蟹を注文したが外れ。かなりがっかり。これ冷凍したのをお湯で解凍したんじゃないですか?それをマーケットプライスはないでしょう。

            食後明日の演奏会場であるIron Worksに歩いて行き、Naked Wolfというバンドを聴く。

            会場に主催者のケンが来てるかと思って見回したが見当たらなかった。ホテルに歩いて戻り、シャワーを浴びて寝る。

             

            6月28日

            7時に目が覚めたら藤井はもうパソコンで仕事していて「何時に起きたの?」と聞いたら「5時」昨日寝たのは2時頃だったのに。寝られないそうだ。飛行機や車ではずっと爆睡してるのに。だからとも言えるが。

            藤井の虫刺されの跡がすごくなった。いくつかあった小さな水泡が一つになって直径1.5センチ、高さ1センチほどのでかい水泡になっている。写真には撮ったもののちょっと気持ち悪いと思う人が居そうなのでこのブログには載せられなかった。

            近くのカフェで朝食しながらパソコンで仕事。部屋に戻り昼食に良さそうなところを検索。昨夜のシーフードがハズレだったので、今度は自分で探す。藤井が割と近くに美味しそうな日本食屋を見つけたので、ピーターとクリスチャンに一緒にどうかとメール。みんなでそのレストランに行き昼食。藤井が一生懸命探した甲斐あって美味しかった。

            ホテルに戻って少し昼寝。起きたらパソコンで仕事。6時過ぎにフェスティバルの車が迎えに来て会場へ。サウンドチェックを終えみんなで夕食に。5分ほど歩くといろんなレストランがあった。結局肉料理屋さんに入る。肉と一緒にコーンを注文したら予想に反しクリーム和えでかなりヘビー。コールスローもイマイチだった。会場に戻ってボランティアのおばちゃんにコーヒーを入れてもらう。本番。毎回このフェスティバルはお客さんが素晴らしい。一生懸命聴いてくれるし、終わると大喜びしてくれる。ありがたい。アンコールで1曲やり終了。一度楽屋に戻りビールでお疲れさん。ステージに戻って楽器や小物を片付けていると藤井が「私の譜面が無い!」一緒にあちこち探しているとお客さんの一人がそばに来て、「譜面探してるんだろう?誰かが持って行くのを見たぞ」「まじっ?」誰が譜面なんか持って行くんだよ!たまたまツアー最終日だったから良かったが。そうこうしてると同じフェスに出ているドラムのジョン・ホーレンベックがきた。会場に着いたらちょうど演奏が終わったところだったそうだ。

            今はモントリオールに引っ越して大学で教えている。Junk Boxというバンドで何枚かCDを出しているが素晴らしいドラマーだ。

            ホテルに戻りピーターとクリスチャンと一緒に打ち上げがてら1杯飲みに行こうってことになり、荷物を部屋に置いてロビーに。結局ホテルのバーに行って軽く打ち上げ。今回ずっと運転してくれたお礼ってことでフランス組のもこちらが払う。1時頃部屋に戻りシャワーを浴びて明日の荷造りをして寝る。

             

            6月29日

            藤井のでかい水泡が潰れた。ドラッグストアで買って来た大きなバンドエイドを貼っていたが、ステージで演奏中じゃなくて良かった。ピアノソロの途中お客さんの目が藤井に集まってる時に腕から水がポタッ、ポタッと垂れて来たら何事かと思うだろう。でもうまく潰れたみたいで皮がそのまま残っている。菌が入らないよう気をつければ大丈夫そう。

            また近くのカフェで朝食がてらパソコンで仕事。部屋に戻って9時半にロビーへ。迎えの車が来たが相変わらずクリスチャンが一番最後。食事に行くときや、飲みに行くときはいつも一番に来るのに。

            30分ほどで空港到着。フランス組と別れバッグを預ける。しかしこの空港(あるいはエアーカナダ)もどこに並んでいいのかさっぱりわからない。係のお姉ちゃんに「もうインターネットチェックインは済んでるがどこに並べばいいのか」と訊いたらこの列だと言うのでしばらく並んでいたが、どうもBag dropのみのカウンターはあちらの方の気がする。この列はチェックインをまだしていない人でしょう。係に聞こうとするがみんな誰かの相手をしていて捕まえられない。藤井がもう一度最初に聞いたお姉ちゃんに言いに行ったら、それはあっちの列だと言う。だからさっきチェックインはもうネットで済ましてあるって言っただろう!しょうがないからあちら側の列に移動する。その場にいる係全員すごく使えない。システムも悪いがもう少しできる人を使わないと客が大変迷惑する。列に並んでいた後ろの人とこの列で本当に大丈夫なのか話していたら、彼らのフライトはこちらより全然早く、時間が迫っている。順番を譲ってどこまで行くのかと訊いたら上海だと言う。藤井が「ええっ?上海?さっき上海行きの人いますかって係が呼んで回ってましたよ」「誰か捕まえて確認したほうがいいですよ」と言う。案の定別の場所に呼ばれすぐに荷物を預けていた。間に合うみたいで良かった。

            こちらもしばらく並んで荷物を預けゲートに。ゲート前の椅子で待っていたら「大阪行きは2時間遅れます」とアナウンスがあった。ここに来て2時間遅れですかい?

            仕方ないのでレストランを探して昼食にする。やっと搭乗開始。滑走路に向かう途中で止まって動かない。どうしたのかと思っていたらアナウンスでメカニカルトラブルを修理するから少しこのままで待ってくれとのこと。結局元の出発時間から5時間遅れて離陸。

            最後の最後でまだ良かった。ツアーの途中だったら仕事に間に合わなくなるところだ。そういえば今回のツアー、何のトラブルもなくすごく順調だった。一つだけ有ったといえば虫に食われたぐらい。今は痒みもほぼなくなり、ひどくならなくて良かった。

            お疲れ様でした。

            | ツアー日記 | 10:32 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            北米ツアー
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              6月20日

              朝早くから藤井は起き出してパソコンで仕事をしている。僕は2時頃から少し起きていたが3時半頃からまたぐっすり寝た。結局8時過ぎに起きて朝食。

              藤井は7時半に食べたらしい。B&Bの食堂にピーターとクリスチャンも起きてきてパンとフルーツとコーヒーをいただく。

              部屋に戻りパソコンで仕事をし、昼食に出る。アジアレストランでコリアンバーベキュー丼を注文。藤井は鶏の唐揚げ丼。ウーン、不味くはないけど美味しくもない。藤井の方もライスにチキンフライが乗っているだけだった。ここはちょっとハズレ。後で聞いたらピーターとクリスチャンも同じ店に行ったそうだ。ラーメンを食べたらしいが割と美味しかったと言っていた。

              2時から今夜の演奏会場Sala Rossaでリハーサルをさせてもらう。未だ慣れてない曲や藤井の新曲を音出し。なかなか難しい。2時間半ほどやってB&Bに戻る。藤井も僕もやたらに眠いので本番に備え少し眠ることにした。目覚ましをかけ昼寝。結局目覚ましが鳴る少し前に起き出して本番の用意をして出かける。

              7時半から出演者全員で食事。カフェでエスプレッソを飲んで本番。色々ミスもあり、なかなかスリリングなステージだったが、お客さんや対バンのミュージシャンは皆喜んでくれたようだ。

              対バンがまた面白かった。アラブ音楽を自分達流に料理していて荒削りなところもあり、素晴らしかった。

              バーでビールやウイスキーを飲みながら歓談。対バンのドラムが今は亡きギターのケリー・チュルコと一緒に演奏したこともある人で、ケリーの話題で盛り上がる。ケリーはカナダでも一目置かれていて、多くのミュージシャンから尊敬されていたようだ。1時半にホテルに戻る。

               

              6月21日

              今朝も藤井は一人早起きしてみんなが起きてきた時にはとっくに朝食を済ませていた。僕は朝食後また寝てしまった。ここ数年いくらでも眠れる時差ボケになってきて、体力的には助かるのだが、用事がはかどらなくて困る。モントリオール在住の評論家のマーク・シェナーが一緒にランチしようというので、彼がオススメのカフェに歩いて行く。ハミルトンで一緒だったベルリンのピアニスト、アキーム・カウフマンもバンドのメンバーと一緒に来た。彼らはまた別の場所に泊まっているそうで、今夜Sala Rossaとは別の会場で演奏する。

              ホテルに戻ってまた眠る。今度は藤井も一緒だ。時々目を覚ましてメールをチェックしてまた眠る。

              なんと今日は30年目の結婚記念日なので、何か美味しいものが食べたいってことになり、ネットでこの近くのレストランを検索。藤井は何と言ってもシーフードなので、色々探したらこのB&Bのすぐ近くに美味しそうなポルトガル料理屋が見つかった。今夜はそこで食べることにする。

              7時半にピーターとクリスチャンも一緒にその店に。藤井はとにかくタコ。アペタイザーを3つ取ってシェアーすることにし、イカとチョリソを追加。ピーターは鴨のリゾット、クリスチャンはバイソンのステーキを注文。ワインで乾杯してそれぞれの料理を味見。どれも凄く美味しくて大満足。

              食後Sala Rossaへ今夜のライブを聴きに行く。1セット目はトランペット、ピアノ、ドラムのトリオ。2セット目はやはりハミルトンで一緒だったトム・レイニー、イングリッド・ラブロック、アブ・バーズ、イグ・ヘンネマンのカルテット。2セット目の途中で藤井が「眠くて眠くてもう駄目」ということで申し訳ないが途中退場してホテルに戻る。明日の出発の用意をして目覚ましを6時半にセットして寝る。

               

              6月22日

              藤井は3時頃起きてしまう。僕は途中何度か目が覚めたが5時くらいまで寝た。

              B&Bのおばちゃんが7時前に朝食を用意してくれた。いつもは7時半からなのだが、出発時間を聞いて気を使ってくれた。

              7時半に主催者が迎えに来てくれて空港へ。途中ラジオで「ミシガンの空港で起きた警官刺殺事件の犯人はモントリオールから来たと判明」というアナウンサーの声が聞こえて来て車の中の全員が「ゲゲッ、今モントリオールの空港に向かってるんですけど!」これは荷物検査やアメリカ入国審査(モントリオール空港で入国手続きをやってしまう)が厳しくなるかも。

              予定の時間に空港到着。チェックインして手荷物検査。思ったほど厳しくない。むしろ緩めかも。いよいよ入国審査だ。藤井は2年半前にベルリンでパスポートを盗まれて以来アメリカ入国時に毎回別室に連れて行かれる。今回はESTAを更新したからもしかしたら大丈夫かも?と言っていたが、なんと何事もなく、むしろいつもよりずっとスムースに入国完了!オオッ遂に別室から解放された。めでたしめでたし。

              定刻にシカゴに到着。おそらくホテルやその周りに食べるところが無いだろうから空港で昼食を済ませることにした。インフォメーションで訊いたらそこしか無いってことだったので、シャトルバスの乗り場へ行く途中のヒルトンホテルで食べる。僕はステーキサラダを食べたが肉がすごく美味しかった。

              ホテルにチェックインしてキーを貰って部屋に入ろうとしたらそのキーが全く反応しない。おおっアメリカだ!受付のおばちゃんに来て貰って総合キーで開けてもらい部屋に入る。新しいキーを持ってくるようなことを言ってたがなかなか戻ってこないので二人とも寝てしまった。1時間ほどして起き出し、キーがどうなったのかフロントに聞きに行こうとして部屋を出る。なんとなく外から古いキーを差し込んでみたらしっかり反応するじゃないですか。訳がわからないけどまあいいかって事でまたウトウト。また1時間ほどで起き出し、ライブ予定の一斉メールを出す。最初は問題なく送信できたのに2通目からエラーが出て全く送れなくなった。ホテルのサーバーの問題だろう。何せ安ホテル。

              藤井が水を買いにフロントのマシーンへ。何度やってもコインが戻って来てしまう。おおっアメリカだ!結局近くのガソリンスタンドまで行って買って来た。

              夕方Uberで会場へ。時間があるので先に夕食にする。近くの中華料理屋に入るが、スパニッシュの経営だった。アメリカでは時々お目にかかる。

              4人でそれぞれ好きなものを注文してシェアー。なんと出て来た料理はみんな同じだった。微妙にエビが入っていたり、人参の量が違ったり、ブロッコリーの量が違ったり。まあ結構美味しかったので良しとする。量がすごかったのでみんな腹一杯状態で会場に入る。ガランとしたスペースだがグランドピアノが2台あった。楽器をセッティングして少しリハーサルしていたら、お客さんが来始めたので終了。シカゴ在住の友人も何人かきてくれて話がはずむ。今日は2セット。1セット終わって客席にハミッド・ドレイクが居るのを発見。ハミルトンでの打ち上げの時に、「23日にシカゴでやるのか?多分行けると思う」という話をしていたが、超売れっ子で忙しい人だから本当に来るとは思っていなかった。いい人だ。昼間ここでリハーサルをやってたらしい。「今日はほとんどここに居るよ」と言って笑っていた。

              終演後ミュージシャンでもある主催者と話していて、簡素だがいろんなことができそうなスペースを眺めながら、以前東京で実現しなかったスペースワンのことを思い出した。11月にガトー・リブレで来るのでまたよろしくと言って会場を出る。

              またUberを呼んでホテルに戻り、日本から持ってきた「おかき」を食べて寝る。

               

              6月23日

              7時前に起き、朝食を食べにホテルのロビーに行ったら、シリアルしかない。近くのダンキンドーナツに行くことにした。ベーグルとコーヒーのセットで朝食を済ませて部屋に戻り出かける準備。9時15分のシャトルバスで空港へ。セキュリティーを通過後フライトが1時間遅れと知る。ゲート近くのカフェで時間を潰す。実はこの日記のまさにこの部分を今書いているところだ。

              ニューヨークのラガーディア空港に到着。レンタカーを借りブルックリンの会場Ibeamへ。ドアを開けてくれるという時間にはかなり早かったが一応行ってみたが、やはりドアは閉まっていたので、先に食事にする。すぐそばにあるオーガニックスーパーマーケットのホール・フーズに行って食べたが、ここの食べ物はみんな美味しい。僕は寿司を食べたが、その辺の寿司屋よりよほど美味しくて嬉しい。

              7時過ぎたので会場に戻るとケビンが来ていて会場に入れた。録音をしてくれるおじさんも来ていてセッティングしている。早速こちらもセッティングしていたら一人、二人とお客さんが入って来たので、全員での音出しは無し。演奏前にCDが結構売れる。これで演奏後1枚も売れなかったらちょっと複雑な気分。8時半から本番。今日は長めの1セット。10時前に終了。懐かしい知り合いなどと話して、車でニューヘブン近くのミルフォードにある安いモーテルに向かう。今日はクリスチャンが運転。明日は11時からレコーディングなのでなるべく近くまで走って宿泊しようということになったのだ。ニューヨークのホテルはバカみたいに高くてとても泊まれないというのがもう一つの理由。渋滞もなく11時半頃到着。シャワーを浴びて寝る。

               

              6月24日

              夜中の2時頃隣のドアがバタンバタンと大きな音を立てたのでなんとなく目が覚め「ああ、結構遅くにチェックインした人がいるな」と思っていたら男と女が怒鳴り合いを始めた。よく聞いていたらもう一人男がいるようだがその人はおとなしく控えめな声で時々参加しているが、あとの二人は真夜中だというのに大声で喧嘩している。こちらも眠いししばらくしたら収まるだろうと思ってウトウトしていたが2時間以上は喚き続けていた。これは普通の精神状態じゃない。もしかしてジャンキー?そのあとは僕は寝ていて気がつかなかったが藤井の話だと明け方は大笑いしていてまるでパーティーのようだったらしい。やっぱりジャンキー?しかし誰も文句を言いに来ないし、フロントもほったらかし。相手にしないほうが無難ってことだろうか。

              8時頃朝食に行く。やはり安モーテルの象徴ワッフルマシーンがあった。今日はレコーディングなので何時に昼食が食べられるか判らないから頑張ってトーストと、そのワッフルを食べる。

              10時半にモーテルを出て、11時にニューヘブンのスタジオに到着。いつも演奏するスタジオ兼会場のファイアーハウス12とは別のスタジオだ。スタジオと言ってもこちらは巨大な倉庫で、いろんな珍しい楽器が巨大なスペースにゴロゴロと置いてある。クリスチャンが楽器ミュージアムみたいと言っていた。その隅っこで録音。エンジニアのニックが「朝方の豪雨が止んでよかった。きつい雨だと天井の音がやばいんだよ」と言っていた。今は晴れ上がっている。良かった。

              2時過ぎに休憩がてら昼食。近くのインド屋でテイクアウトしてスタジオで食べたが美味しかった。5時に全ての曲を撮り終える。リリースされたら聴いてみてください。かなり荒削りだけどこのバンドの熱い部分もかなり出ていると思う。

              明日のフライトが早いので今日のうちに空港の近くニューアークまで移動。途中ニューヨーク郊外にある藤井が大好きなピザ屋『フランク・ぺぺ』に寄って夕食。アサリのピザとマルゲリータのラージを一つずつ。あとシーザーサラダを注文。昼が遅かったのでみんなそれほど空腹ではなかったがよく食べた。ほんの少ししか残らなかった。

              マンハッタンの北端をかすめてニュージャージーに入る。ホテルに到着。ニューアークはあまり治安が良くないところが多いと知っていたがこの辺りも夜一人では歩きたくない雰囲気の所だ。その日のうちにピーターが空港まで行ってレンタカーを返すつもりだったが、シャトルバスがチェックインする前とチェックアウトした時の1回しか利用できないとのことなので、明日の朝みんなで空港までレンタカーに乗って行き返還することにした。ネットでホテルを検索時に空港送迎シャトルバスありと書いてあっても要注意。このラマダホテルはもう使わないようにしよう。

              シャワーを浴びて寝るが、何故か1時間ごとに目が覚めてしまう。まあ明日は6時間のフライトだから飛行機で寝ればいいけど。

               

              6月25日

              目覚ましを6時にセットしていたが結局その前に起き出して荷物の準備。チェックアウトして空港へ。レンタカーの戻しも凄くスムースに済み、ターミナルAでバッグを預け、セキュリティーチェック。ここではパソコンを鞄から出さなくていいし靴も脱がなくて大丈夫だった。空港によってチェックの仕方がまちまち。ゲート近くのカフェで朝食。シナモンレーズンベーグルと言ってるのにお兄ちゃんセサミベーグルを半分に切っている。「それ違うでしょう、シナモンレーズンベーグルを注文したんだ」と言うと、黙ってベーグルを取り替え半分に切り「トーストしますか?」マニュアルで決められたことしか言わない。隣の店でコーヒーを買うが不愛想なお姉ちゃん、コーヒーを出してきてカウンターに置くが、もう一人おばちゃんの客も先に待っていたのに何も言わないで置くからどっちのだか判らない。おばちゃんが取ろうとして初めて「ノー、ノー、あんたのじゃない。これはあんたのだ」と僕の方を見る。最初に僕の方を見て「あなたのです」とか、おばちゃんに「これは彼のです」とか言えば良いのに。アメリカ、特にニューヨークでこういうパンのために仕方なく嫌々働いてますって感じの店員をよく見かける。日本やヨーロッパではほとんど見かけないのだが。

              定刻に出発しサンフランシスコに到着。またレンタカーを借りてバークレイに向かう。会場のメイベック・ホールに寄って、荷物をガレージに置かさせてもらう。車を空っぽにしてドラムセットを借りに行かなくちゃだからだ。このメイベック・ホールは個人の住宅で木造りの素晴らしいホールだ。ただドラムセットがないので、ベイエリア在住のドラマー、ジョーダン・グレンが貸してくれることになった。彼がリハーサルをやっていた所まで車で行き、ドラムセットを借りる。メイベック・ホールでは今日は昼間クラシックのコンサートをやっているので、終了までUCバークレー近くのカフェで時間を潰す。時間になったので会場に戻り、セッティング。受付をやってくれる本田素子さんも来てくれた。彼女は明日LAの仕事でお世話になるRoccoの奥さんで、素晴らしいピアニストでもある。7時から本番。

              終演後みんなお腹が空いたのでどこかで食べてからホテルに向かうことにする。素子さんが行ったことがある韓国料理屋に案内してくれた。腹一杯食べてサンフランシスコとLAの中間にあるモーテルに向かう。2時間近く走って夜中の1時半頃到着。後席でウトウトしているとはいえ、やはり疲れてシャワーを浴びてすぐに寝てしまう。

               

              6月26日

              11時にチェックアウトしてLAに向け出発。左足のアキレス腱のところがやたらに痒い。ボリボリ掻いていたら藤井も人差し指が痒いと言い出す。昔ニューヨークでひどい目にあったナンキン虫の事を思い出してゾッとする。もしかして昨日のモーテルでやられました?もうすぐあちこち痒くなりだすのではと戦々恐々。途中ランチ休憩でメキシカンを食べる。藤井はアボカドサラダ、僕はミックスファヒータ。美味しかったがまたしてもお腹いっぱい食べてしまう。

              藤井が右の二の腕にやられた後を発見。どんどん痒くなって来てるそうだ。

               

              げええええっ、ナンキン虫じゃなければいいけど!

              LAのホテルにチェックインして、会場であるBlue Whaleに向かう。セッティングを終え夕食に。藤井の希望で大黒屋に行くことにした。人気のラーメン屋でいつも大勢が順番を待っている店だ。今日は時間があるので多少待っても大丈夫と思っていたら、案の店の前には大勢の人が待っていた。名前を書きに行ったら9番目だった。進み具合によっては微妙な待ち時間になりそうだったが、いきなり何組も食べ終えて出て来たので、良かった。僕は冷やし中華を、後の3人はつけ麺を注文。人気の店だけあって美味しかった。しかし量が日本の1.5倍くらいあって、またもやお腹いっぱい。9時過ぎから本番。今日は2セットなので終わったら11時半を過ぎていた。サンフランシスコでは奥さんに、LAで本人にと凄くお世話になったRoccoにお礼を言ってホテルに戻る。明日はまたカナダだ。

              | ツアー日記 | 17:40 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              KAZE 北米ツアー
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                KAZE 北米ツアー   by 田村夏樹

                 

                6月17日

                 

                今日からまたツアーが始まる。約2週間北米をフランス人2人とのバンドKAZEでのツアーだ。

                まず洗濯をし、朝食。10時過ぎに家を出れば良いので気が楽だ。荷物の確認やコンセント、水まわりなどをチェックしてバスで三宮へ。バスを乗り換え伊丹空港へ。空港で昼食を摂るがハンバーグがフワフワで肉の味がしない。ほとんどパン粉だけのハンバーグのようだ。ANAで羽田まで行くのだが、カウンターの案内が実に判りにくい。何処の列に並んだら良いのか?国際線乗り継ぎという看板が見えたのでその列にならんだが、藤井が係の人間に訊いたら、「こちらで荷物を機械に通してからまっすぐ進んでください」と言うのでその通りに移動し、カウンターへ。「お客様は羽田で乗り継ぎですからあちらの列に並んでください」と言う。最初に居た列じゃないか!その国際線乗り継ぎの看板の真下にいたお兄ちゃんのカウンターが空いたのでそちらに行ったら、「あっ、私国際線の受付はできないんです。隣のカウンターから3つが承ります。」「だってあなたは国際線乗り継ぎの看板の真下にいるじゃないですか」と言ったら、お兄ちゃん済みません、済みませんと言いながら看板を右にずらした。挙句に3つあるカウンターの右端が空いたので行こうとしたら、国内線の列に並んでいた人が先に来て始めてしまった。話が違うじゃないかと先ほどのお兄ちゃんに文句を言うと申し訳ありません、申し訳ありませんと言うだけでどうにかする様子はない。今日は時間に余裕があるからいいけど、急いでる時だったらストレス急上昇だ。荷物検査を通る時に「保安検査証」という紙を渡されるが、これなんの意味もないと思う。だって検査して金属探知機も通過した人間だけが中に入れるんだから。ゲートで飛行機に乗り込む前に又「ご搭乗案内」という紙を渡される。これも何の意味もない。搭乗券にその情報はすでに載っている。無駄なお金を使って、ゴミを増やしているだけ。客が何処に並んだらいいのか途方にくれていようが、すぐに何処かに捨てなくちゃいけない紙を渡されて困惑していても気がつかない。それでいて私たちは凄くきちんとやっていますという身勝手な傲慢さを感じるのは僕だけだろうか。

                 

                無事トロントに到着。日本より蒸し暑い。外を歩いていると汗ばんでくる。

                ホテルがシャトルバスのあるエアーポートホテルなので、もしかしたら周りにカフェやレストランが何もない場合を考えて、朝食用のパンを空港で買うことにした。全く待たずにシャトルバスに乗れた。ホテルに着いて見たら周りに色々レストランがある。ホテルの中にもスターバックス、日本食レストラン、中華レストランなどが入っている。部屋に荷物を置いて、夕食に出かけることにした。一応ホテル内のレストランをチェックして、外に出てみる。僕がお寿司気分だったので、2つあった寿司レストランの「MAKIMONO」という店に行く。中に入るとかなり大きな店で、お客さんがいっぱい居て、ほぼ満席状態。日本ではなかなかお目にかかれない珍しい寿司が目白押し。ダイナマイトロールとサーモンアヴォカドロールを注文。具は美味しかったが、シャリに酢が効いてない。これじゃおにぎりですよ。

                部屋に戻ってシャワーを浴び、明日の準備をして早めに寝るが、二人とも足がつって起き出す。長い時間飛行機に乗ると結構な確率で足がつる。バンテリンを塗ってふくらはぎをマッサージして又寝る。

                藤井はオーケストラを指揮するとすごく足がつるそうだ。かなり力が入ってるってことだ。

                 

                6月18日

                空港で買って来たクロワッサンとマフィンで朝食。部屋に用意してあるコーヒーを入れるが美味しくない。そういえばオーストラリアは何処行ってもコーヒーが美味しかった。コーヒー好きの僕としては嬉しい所だ。

                午前中パソコンで仕事をし、12時にホテルをチェックアウト。荷物を預けて昼食に行く。ピーターとクリスチャンがモントリオールから車で来て僕たちをピックアップしてくれるのが2時の予定だ。彼らは2日前からカナダに来て居て、KAZEとは別の仕事を済ませている。昨日行った「MAKIMONO」の向かいにあるダイナーでハンバーガを食べる。日曜日ということもあって家族ずれで賑わっている。美味しかったが結構値段が高くてびっくり。オーストラリアですか?

                ホテルに戻ってロビーで待機。2時過ぎにピーターたちが到着。途中少し混んでいてちょっとおくれたそうだ。荷物を積み込みハミルトンに向かう。1時間弱で到着。今夜の演奏場所では無い所で今日はセッションをやっている。いろんな組み合わせで、15分くらいのセッションをやっていたが、知り合いがたくさんいる。中谷達也くん、トム・レイニー、ネイト・ウーリー、ハミッド・ドレイク、ウイリアム・パーカー、ケント・ケスラー等々。彼らのセッションを半分ウトウトしながら(時差ボケです)聴かせてもらう。終了後夜の会場に行き、荷物を置いて近くのレストランに夕食に行く。主催者のオススメの店に入ると、ラーメンとかお好み焼きがあった。面白いからお好み焼きを注文。結構いけるじゃないですか。

                会場に戻り、僕たちの前の地元ミュージシャングループの演奏を聴く。申し訳ないが半分以上寝させていただいた。彼らの演奏が終了し、主催者と一緒にステージセッティング。こじんまりした手作りのフェスティバルだがアットホームでリラックスした雰囲気が素晴らしく、とても気分の良いフェスティバルだ。

                ケースから楽器を出して1フレーズ音出ししてステージへ。家を出てから3日近く吹いてないが、海外ツアーの初日は大体こんな状態。1セットだからまあ大丈夫だろう。ステージが暑くて全員大汗かきながらの演奏。大勢のお客さんやミュージシャンが素晴らしかったと言ってくれ、CDLPもたくさん売れて良かった。次のバンド(ケン・バンダーマーク、ケント・ケスラー、ハミッド・ドレイク)を聴いて、一旦今夜宿泊する家にギターのジョー・モリスの車に(ピーターとクリスチャンは別の家に泊まる)乗せて行ってもらう。ジョーも同じ家に泊まっている。明るくて自然でとても感じの良い、主催者の奥さんがシーツを持って来てくれたがサイズが合わない。昨夜ウイリアム・パーカーが使ったシーツを洗濯する。主催者の家で打ち上げがあるので行かなくちゃだが、洗濯が終わったら乾燥機に入れないといけないのでどうしようかと言ってたら、ジョー・モリスが「僕は打ち上げ行かないから乾燥機に入れといてやるよ」と言ってくれた。

                主催者の家の裏庭にミュージシャンとスタッフが集まり、テーブルを囲んで打ち上げ。とても和やかで楽しい時間だった。1時半にピーターが家まで送ってくれた。ジョーはもう寝ているので静かに部屋に入る。彼が乾燥機に入れておいてくれたシーツを音を立てないように取り出してセッティング。2時に寝る。

                 

                6月19日

                 

                今日は移動日。朝11時にピーターたちがピックアップしてくれて出発。ちょうどトム・レイニーたちも出発する所だった。気がつかなかったが彼らも同じ家の2階に泊まっていたようだ。ハミルトンからモントリオールまで車で6時間の旅。と言っても僕と藤井は後ろの席でほとんど寝てるだけ。ピーターが一人で運転。クリスチャンは助手席でずっと携帯で何かやっている。車でも飛行機でも藤井の移動中の眠り方はすごい。2時間走って休憩の時、目を覚ました藤井が「えっ、どれぐらい走ったの?まだ2、3分しか経ってないと思うけど?」

                これが元気の秘訣ですね。

                無事モントリオールに到着。しかし6時間代わり映えのしない景色がずっと続いた。ナビを見ていると可笑しい。画面の真ん中に1本の青い線があるだけで他は真っ白。たまに川や池があるが、ほとんどは青い線のみ。カナダ広大です。

                Casa del Popoloの3階のいつも宿泊するところが空いてないということで、近くのB&Bに移動。なかなか快適なB&Bだ。部屋に荷物を運び込んで夕食。すぐ近くのカナダ風アジアレストランへ。飲茶のダンプリングやパッタイなどをみんなでシェアー。なかなか美味しかった。食後明日演奏する会場Sala Rossaに行ってみる。アフリカの民族音楽のバンドが出演していたがSold outの紙が貼ってある。一応中に入ったみたらドアのところまで人がいっぱい。ステージも覗けるし音も聴けるが、数分ドアの外で聴いて、宿に戻ることにした。ピーターとクリスチャンはまだ飲み足りないらしく、これからどこかのBarに行くそうだが年寄り2人は部屋に戻る。バスタブにお湯をためて浸かり、寝る。

                 

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                2017年5月6月オーストラリアツァー7
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                  6月10日(土)

                  シドニーのホテルは、アパートメントホテル。キッチンはついているが、今回は2泊だけだし、隣にカフェがあるので、そこで朝食を済ます。若者ばかりでやっているカフェで、感じがとてもいい。オーストラリア人は本当にナイス。今日は今回のオーストラリア1ヵ月滞在の最後のコンサート。ホテルから会場は徒歩3分、入り時間は5時半なので、のんびり過ごせる。部屋に洗濯機乾燥機がついているので、つい洗濯する。もう明日帰国だから必要はないのだが、つい。昼はgoogle mapで近所のレストランを探して、そこに行く。本当に便利な世の中だ。まあ、こちらが情報を色々とゲットできるということは、こちらからも情報を提供しているということなのだが。その部分は忘れて、便利な部分の恩恵だけ受けている気になる。歩いて5分、いい感じのパブで田村はかぼちゃオーブン焼き、私はチキンパルメザン。どちらもすごく美味しいが、とんでもない量。また太る。美味しくて食べ過ぎるのも良くない。午後もつい洗濯。それにマネージメント仕事をする。5時過ぎに会場に。SIMA(Sydney Improvised Music Association)が主催するコンサートに出演するのは、3回目。会場もいつもSeymourというシドニー大学にあるビルのサウンドラウンジというところ。前回2011年よりも若干狭くなり、ステージやバーのレイアウトは変更されていたが、それでも懐かしい。今回のオーストラリア最後のコンサートは、女性ビッグバンドのSirensとのコラボで、私の組曲「FUKUSHIMA」。彼らとのキャンベラでのコンサートが素晴らしく、今夜も素晴らしくなる予感がする。

                  女性のビッグバンドというと、何かそれを売りにしていて、見にくる側もそれだから来るような人が多いような気がしていた。このバンドと共演して、そのイメージがすっかり壊れた。確かになんで女性だけ?とは思うが、このバンドはテナーサックスが一人性転換した男性、つまり元女性。ギターは日本人男性と、それに今回は田村も入っているので、男性にも門戸を開いている。UNSWの先生でもあるサンディー・エヴァンスが女性の音楽家を育てようと長年行ってきた女性対象のインプロのワークショップの成果のようなこのビッグバンド、音楽に対してもオープンで、トラディショナルなジャズビッグバンドではない。

                  リラックスした雰囲気でサウンドチェックもすみ、開演前に食事の時間がないので、軽食を売っている店で寿司をテイクアウト。終演後にホテルで夕食になりそうだ。1セット目は、田村藤井デュオ。インプロで最後の部分に私のオリジナル曲を入れた。2セット目の開始時間が決まっていて、それまで結構時間がある。Sirensの皆さんは、もうすでにワインボトルが1本開いて、いい雰囲気。だいたいお酒に強い方々なので、こんなもんじゃ酔っ払わない。一緒になって飲んだらえらいことになる。私たちの楽屋にあるワインをホテルで飲もうと田村がバッグにしまう。2セット目開始前にSirensのメンバーみんなが身につけている、彼らの友人のアーチストが製作したオリジナルアクセサリーの話になる。Sirensのテーマ色が白黒青橙で、その組み合わせでアクリル板を使ったネックレスやイヤリングやブローチ。SatokoNatsukiもつけたら?ということになり、二人ともネックレスを借りる。のりは完全に女子会。すっかりリラックスの楽屋雰囲気とは一転、ステージはみんなすごい集中力でキャンベラをさらに凌ぐような名演だった。終演後たくさんのお客さんがステージに来てくれて、ハグされたり手を握りしめられたり、皆さん「本当に素晴らしかった。またシドニーに来てください」、はい、もちろんまた来ます!幸せに全てのコンサートが終了。ワインと寿司を持ってホテルに戻り、田村と乾杯。ワインは美味しかったけど、寿司はひどかった。何日冷蔵庫にあったの?という感じの乾燥したボソボソご飯。明日は夜便なので、日本から来ている田村友人夫妻と昼間クルーズに行こうか、美術館に行こうかなどとメールで話しながら、1時に就寝。

                   

                  6月11日(日)

                  ついにオーストラリア最終日、フライトは夜なので昼間は遊べる、が、遊ぶのは苦手。朝ごはんはホテル隣のカフェですませて、友人が泊まっているホテルまでタクシーで11時頃に行く。そこで私たちの荷物も一緒に預けてもらい、友人夫妻とサーキュラーキーまで電車で行く。彼らはここからフェリーに乗ってマンレイビーチまで行くというが、根性のない私たちは近くを散策することにする。現代美術館周辺は観光エリアでもあるようで、マーケットが出ていた。それを回ってみたりして、ちょっとだけお土産を買う。だいたい、二人とも観光と買い物が大の苦手。1時にアリスターとスーと待ち合わせて、近所のタイレストランでランチ。今回は何もかもこの二人にお世話になりっぱなしだった。昼間っから四人で赤ワインを開けて、乾杯。食事後、フェリーから戻った友人夫妻も合流してスーがオススメのクラフトストアに。なんと昨晩のコンサートの司会もしたSIMAのマネージャーと彼女のお嬢さんとばったり。世の中は狭い。アボリジニのアートが見たいという私たちをスーが専門店に案内してくれる。ここでもちょっとだけお土産を買う。これから用事があるというアリスターとスーとここでお別れをし、ウォーターフロントでお茶してから、荷物を取りにホテルに戻り、タクシーで空港に。マイルドな天候のシドニーは気持ちまでマイルドになる。

                  さて、これから梅雨の日本に飛ぶ。

                   

                  6月12日(月)

                  朝、帰国。思ったほど、暑くない。というか、冬のシドニーとあまり変わらない。実は2011年の6月もオーストラリアツアーから帰国した際、同様に感じた。その時も日本に数泊でトロントに飛んでいる。実は今回も全く同じで、今週末土曜日にトロントに飛ぶ。2011年はトロントの仕事がドタキャンで大変だった。2011年のオーストラリアと北米がma-doでの最後のツアーとなってしまった。2011年9月にベースの是安さんが急逝されたからだ。6年前のことを思い起こしながら、今度はKAZEでの北米ツアーの準備だ。

                  今度は同じ北半球。季節ではなく時差13時間の時間を旅する。

                   

                   

                   

                  | ツアー日記 | 17:12 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  2017年5月6月オーストラリアツァー6
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                    6月5日(月)

                    ホテルのリーズナブルな朝食後、部屋にこもりコンピュータで仕事。私たちはマネージャーがいないので、演奏していないときはひたすらマネージャーの仕事。ツアーの細かい準備や、CD製作、チラシ製作等、やらなくちゃいけないことはやってもやっても無くならない。ランチは、外の空気を吸いに繁華街の方まで歩いて行ったら、以前友人に美味しいと教えてもらったショロンポー屋さんを発見。隣がラーメン屋。どちらも長蛇の列。ショロンポー列加わり、でも回転が早いのか5分くらいで店内に案内される。ショロンポーに春巻きに青菜炒め。ショロンポーが絶品でした。田村はあまり好きではなかったのに、このショロンポーは今までで一番美味しかったらしい。ホテルに戻りまた午後の部の仕事。田村は、部屋でちょっとトランペットの練習も。自分の楽器が持ち運べる人が羨ましい。こちらは、楽器の置いてあるところまで出向かないと演奏できない。

                    夜は、旧友で共演者でもあるジム・ブラックのコンサートに。オーストラリアのミュージシャンがサイドでのバンド。テナーは10年前にメルボルンのオーケストラと演奏した時にバンドにいたジュリアン。ホテルから徒歩で行ける会場で、チャイナタウンにある。繁華街で嬉しい。終演後はジムとジュリアンに挨拶して、ホテルに戻る途中でコリアンレストランに。パジョンとブルゴギで美味しい夕食。ついに明日からは忙しくなる。今夜は早めに12時前に就寝。

                     

                    6月6日(火)

                    さて、今日からちょっと忙しい。朝食をホテルで済まし、荷物をまとめてホテルの前で9時45分に来るはずのフェスティバルの迎えを待つ。寒い。迎えが来ない。最初の予定は自力で今日から泊まるホテルに移動するはずだったが、私がフェスティバルに頼んで、迎えに来てもらうアレンジをしてもらった。9時55分に、不安になり始め担当者に電話してみる。留守電応答。ホテルの前で待ってるんですが、とメッセージを残す。すぐにコールバック。「遅れていてごめんなさい。今、そちらに向かっている途中ですから5分待ってください」蕎麦屋の出前です。もちろん10分後に到着。年配のおじさん登場。今日から宿泊するフェスティバルが用意してくれた高級ホテルに向かう。これが、私たちの常。いいホテルに泊まるのが目的でツアーしているわけではない。バッグパッカーが泊まるようなホテルの翌日は超高級ホテルだったりする。もちろん高級ホテルは快適だが、演奏できるのだったらどこにでも行って、よほどのひどい状態でなければどこのホテルにでも泊まる。金銭で価値を測っている多くの人たちからみると、奇異に映るに違いない。今回は、たまたまフェスティバルが素晴らしいホテルをとってくれた。ホテルに着いたら、今回の共演者のトニー・バックが待っていた。荷物だけホテルに預け、すぐに別の車でリハーサルスタジオに向かう。今回のバンドは、田村、藤井、アリスターにドラムのトニーのカルテット。このフェスティバルのために組んだバンドだ。曲も全て新曲をそれぞれが持ち寄った。リハーサルスタジオまで結構遠い。アリスターはシドニーから飛んで来て、メルボルンの空港から直接来る。11時過ぎから新曲を演奏してみる。なかなか面白くなりそう。このバンドの組み合わせは初めてだが、みんな顔なじみ。田村はトニーとベルリンで共演したことがあるが、私は初めて。なんか、やたらにいい雰囲気でリハーサルが進む。1時半には、もう終了。明後日が本番だが、明日もリハーサルの予定。スタジオのオーナーがアメリカ人で日本に年2回野球選手のスカウトに行くという話で盛り上がる。

                    フェスティバルの車を呼んで、ホテルに戻りチェックイン。部屋に荷物を置いて、遅いランチに出る。ホテル隣のモールのフードコートで、私は中華を食べる。

                    部屋に戻り仕事をしていたら、アリスターからメールが入る。今夜7時からアリスターの友人が演奏するから、行かない?会場は昨晩のジムの会場と同じ。つまり中華街の近く。どうせ夕食に出かけなくてはだから、二つ返事で誘いにのる。歩いて20分ほどだが、寒いのでタクシーを呼ぶ。この運転手がひどかった。こちらが、知らないと思ったのか、遠回りをしているようだ。何せ今時は電話のGPS機能で、初めての街でもどこにいるのか把握できる。「あれ、これ反対方向じゃない?」しかもやたらに混んでいる。「混んでいるから、歩いた方がいいのかな」と言ったら、「その方が俺にもあんたにもいい」とすごい感じの悪さ。ついに、オーストラリアで感じの悪い人間を見た。なにせ、みんなすごいナイスなので、ちょっと不気味ではあった。とんでもないやつと思いながら、こんな人もちゃんといるじゃんと意味不明に嬉しくなる。散々遠回りで到着。

                    アリスターの友人のバンドはBFKというボーカル、ピアノ、テナーのトリオ。ゲストでルクセンブルクのバイブが入る。終始美しく、精巧で非の打ち所のない工芸品のよう。全てが額の中に収まるような表現に、途中から奇妙な気分になる。これって、常にナイスなオーストラリア人そのもの?本音を聞きたい気分になる。田村は、ブレない方向性で気に入った様子。いつもは、クリティカルな田村なのに。私はいつもなんでも気に入るのに。コンサートのあと、アリスターが知っているギリシャレストランに。これがまた超美味しかった〜〜。ホテルに徒歩で戻り、12時過ぎに就寝。

                     

                    6月7日(水)

                    今日もリハーサル、高級ホテルの朝食は、やっぱり素晴らしい。並んでいる料理もバラエティ豊かだが、そのどれもが美味しいというのがすごい。味噌汁だけは美味しくなかった。こういうホテルで朝食をとると、つい食べ過ぎてしまって、気がつくと体重が増えてしまっている。10:20にホテルに迎えの車がきて、今日もリハーサルスタジオでリハーサル。ホテルからスタジオまで40分近くかかる。しっかりとリハーサルして、3時過ぎにホテルに戻り、また近くのモールで遅いランチ。4時半に電話でシドニーのラジオインタビュー。5時に車が迎えに来て、今度はリハーサルスタジオと逆方向、南に5、6キロ。雑誌の編集部があるところで、フェスティバル企画の「ジャズにおける女性」のパネルディスカッション。正直、女性だからということで、嫌な思いを一度もしたことはないので、何を話したらいいのかわからない。日本は欧米に比べれば、確かに圧倒的に女性の社会的活動もまだまだだし、様々な弊害もあるし、女性も含めて社会全体が持っている女性に対してのイメージと要求される役割は、女性の社会的な活動を制約することは事実だ。でも、そんな社会や職場の中で、ジャズは女性としての差別をほぼ全く受けないところだと思う。男性のミュージシャンも女性のミュージシャンも性差は考えていないと思う。音を出していいかどうかが全てだ。パネリストは私も含めて四人だったが、皆ミュージシャン。そのうち、三人が私とほぼ同じ経験。一人だけ差別や待遇の違いが存在すると非難した人がいた。そうかなぁ….と思いつつ、ディスカッションは終了。すでに7:15。迎えの車に飛び乗って、ホテルに行く。ここで田村とアリスターをピックアップして同じ車で友人が待っているレストランに。これが、朝リハーサルしたスタジオと同じ、ホテルから北に30分ほどのところにあり、今日は北に40分、南に30分、北に1時間、と移動だけでも大変。友人とはスリランカからの難民がやっているレストランで会食。すっかり待たせてしまって、申し訳なかった。前菜は、まるで日本の野菜のかき揚げ。何もかも美味しくいただき、田村は完食!Uberを呼んでもらってホテルまで戻る。Uberを待っている間、アリスターは深刻な表情で電話で話している。どうしたのか聞いたら、シドニーの自宅が大雨の漏水で電気が止まってしまっているらしい。ただの停電ではなく、漏水で自動的にブレーカーが降りたとなると、ショートしたりしても大変だし、心配だ。メルボルンは晴れているのに。シドニーはここ数日、スコールのような大雨だそうだ。この国の大きさを思い出す。

                     

                    6月8日(木)

                    今日はメルボルン・ジャズ・フェスティバルのコンサート。ほぼ同時刻に別の会場でカーラ・ブレイがオーストラリアで初めてのコンサートとあって、お客さんがこちらにも来てくれるか心配。朝食は、ホテルで済まし、昨晩メルボルンに日本から到着した田村の旧友ご夫妻と連絡を取り合う。ランチを先日アリスターと行ったギリシャレストランで食べることにして12時前にそこで待ち合わせる。アデレイドから25時間鉄道の旅でシドニーまで行き、そこからメルボルンに飛んで来た。シドニーの雨と雷の影響で飛行機が遅れ、大変だったそうだ。ホテルから会場に向かう車の迎えが1時半なので、早々に失礼してホテルに戻る。またまた渋滞もあり、1時間近くかかって会場に到着。アリスターがPAエンジニアをとても信頼できる人に頼んでくれて、サウンドチェックも順調、安心。彼はネックスのエンジニアでもあり、彼らのツアーには同行するらしい。昨年のネックスの日本のツアーにも同行していたという。羨ましい限り。私は、PAは最小限しか使わないが、ピアノという楽器の特性上、どうしてもマイクで拾わないと無理という楽器編成の場合が多い。ドラムが入っていて、会場が200人以上のキャパだったら、まず絶対マイクが必要になる。それでも、モニターには何も返してもらわない場合が多いが、会場にどんな音でピアノがなっているのかは、エンジニアを信頼するしかない。せっかく、生のピアノを鳴らしているのだから、電気ピアノのような音にされたら悲しい。信頼できるエンジニアに常に同行してもらえて、任せられるマネージャーがいて、理解してくれるピアノ調律師がいれば、人生はもっともっと楽になるのに。

                    サウンドチェックも済んで、みんなで近所のカフェにコーヒーを飲みに行く。どこのカフェでもコーヒーが美味しいオーストラリアはいい国だ!!

                    会場に戻り、楽屋でみんなでのんびり。ドラムのトニーに結成30年のネックスの誕生経緯とか聞く。とても面白いし、考えさせられる内容だった。音楽とかジャズとかについて根本から見直す気分になった。

                    フェスティバルのアーティスティックディレクター、メラニーの紹介で、演奏を始める。4曲、それぞれ持ち寄った新曲のフェスティバル委嘱プロジェクト。メンバーも聴衆も主催者も大満足の演奏となった。これだけでこのプロジェクトが終わってしまうのは、なんとも悲しい。なんとかどこかで再演したい。同じクラブで次はネックスの演奏。その前に日本からの友人夫妻とアリスター、フェスティバルの担当者で近所のメキシコタコス屋に。ワインとタコスをクイックでいただき、会場に戻る。ネックスはここの会場で4日間毎晩演奏しているが、地元オーストラリアでも大人気。結成30年でも全くぶれない美意識。彼らの演奏を楽しみ、フェスティバルの車でホテルに戻る。アリスターと田村とホテルのバーでタスマニアのウイスキーを楽しむ。日本のウイスキーがスコッチを凌ぐのと同様に、タスマニアのウイスキーは今や世界でも有名。なるほど、一杯24ドルの価値のある美味しさ。もしかすると、今まで飲んだウイスキーの中で一番美味しかった。

                     

                    6月9日(金)

                    ホテルで朝食。10時半にアリスターと待ち合わせて徒歩5分のABCラジオに。2007年に初めてオーストラリアに来た時に、インタビューしてくれた現代作曲家のアンドリュー・フォードの番組出演。といっても、アンドリューはシドニーの放送局にいて、私はメルボルンの放送局でヘッドフォンをつけてインタビュー。彼自身が音楽家だけあって、話が楽だ。

                    http://www.abc.net.au/radionational/programs/musicshow/satoko-fujii/8605514

                    (ここで聞けます)

                    20分ほどですみ、ホテルに戻る。12時にホテルをチェックアウト、荷物をホテルに預け、3時過ぎまで時間を潰さないといけない。アリスターと田村と3人で近所のカフェに行き、コーヒー飲んで、ランチ食べて、のんびりしてホテルに戻る。これからアリスターとのトーク。司会はゲーリー・コッシ。2011年にma-doで来た時にABCラジオで取り上げてくれた評論家。1時間のトークにもたくさんの方にいらしていただいた。終わってから、ステージに話に来てくれたのはパースのジャズフェスティバルにも来てくれたジャズファン。パースでは、メルボルン・ジャズ・フェスティバルのカーラ・ブレイのコンサートに行くから私たちのコンサートには無理かもしれないと話していたが、タクシーを飛ばして両方行ったらしい。えらい!!

                    この英語力で、トークなんかするんだから大変。演奏よりはるかに緊張。その割には喋り捲っているらしいが。音楽の話しや日本のシーン話しや、文化全体にも話が及ぶ。終了後はフェスティバルの車で空港に。今週末は祝日で休みが長くなるということで、大渋滞。フライトに間に合うのか?心配してもどうしようもないので、さっさと眠らせていただく。1時間前に着いて、チェックイン、ゲート近くで食事。なにせ、これを逃したら今夜は食事抜きかも、ということで、空腹でもないのに食べる。そんな状況が多く、どんどん太る。8時のフライトが30分遅れ、到着もしっかり遅れて、ホテルに入ったのは夜11時近かった。でも、メルボルンよりはずっと暖かいシドニーにホッとする。

                     

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                    2017年5月6月オーストラリアツァー6
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                      5月29日(月)

                      荷物をまとめて、10時半にメースに空港まで送ってもらう。途中、パースの炭鉱でもうけまくっている大金持ちの超バブリーな家を見る。まるでホワイトハウス。パースは炭鉱の町。美術館やホワイトハウスのような家に夫婦二人だけで住んでいたりするらしい。想像しようとしても、どうもイメージがわかない世界だ。掃除が大変だろうなんて思うのは、私が庶民だから?

                      空港でゲートに向かう。またペットボトルの水をセキュリティーでバッグから出し忘れたが、お咎めなし。オーストラリアは軍隊を国外に出していて、テロも怖がって難民の受け入れも厳しいのに、なんでこんなにチェックが甘いのかは謎。

                      シドニーまでは4時間。気流のせいか、帰りの方が早い。シドニーの空港のゲートにアリスターが迎えに来ていて、びっくり。そういえば、セキュリティーチェックを通ってゲートまで入るときに搭乗券を見せなかった。つまり誰でもゲートまでこれるわけだ。これもなんか不思議。

                      アリスター宅にチェックイン。荷物を置いて、歩いて近所のタイレストラン。ここに連れて来てもらうのは3回目。私たちの大好きな店だ。どれを食べても美味しい。幸せにアリスター宅に戻る。

                       

                      5月30日(火)

                      アリスターとスー夫妻は年代も私たちとほぼ同じで、生活パターンも似ている。朝は7時半とか8時に起床。しっかり朝食をいただく。素晴らしいエスプレッソマシンを持っていて、美味しいコーヒーを入れてもらえるのが嬉しい。さあ、今日から3日間ほぼオフ。どうしようかと困惑。アリスターとスーの勧めで動物園に行くことに。スーが付き合ってくれる。電車に乗り、フェリーに乗り、オペラハウスを右手に見ながら動物園に。フェリーの後は、ケーブルカーで丘の上まで。動物園入り口は丘の上。そこからフェリー乗り場まで降りてくる形で動物園のコースができている。私は、ワニの大ファン。なにせ怖い。そんな顔しなくてもって顔してるし。大きな口も迫力ある。ワニはミスできない。動物園は象の赤ちゃんが生まれたばかりで、これもハイライト。というわけで、ワニや蛇、トカゲ、象、コンドル、鳥類ばかり見ていて、カンガルー、コアラ等のオーストラリアの動物はパス。前回、そういう動物は見て回ったので、もういいかなぁと思い、ジェラシックパークのようなオーストラリアの雰囲気を楽しむには、最高のコース。前回、動物園に行ったのは15年くらい前?ツアー先のセントルイスで同じプロジェクトで来ていたグルジアのミュージシャンと一緒に動物園を回った。グルジアの大男たちは大はしゃぎだった。

                      フェリーと電車を乗り継ぎ、疲れ果てて、帰宅。今夜は、私たちが天ぷらでも作りますということで、スーパーに買い物に。寿司に使えるコメとのり、わさびを見つけて、急遽手巻き寿司に変更。寿司ダネはアボカド、田村の卵焼き、きゅうり、スモークサーモン、オイルサーディン。大成功!とても美味しかった。

                      食後は疲れ果てて、熟睡。

                       

                      5月31日(水)

                      オフ2日目。午前中はメールの返事等に終われる。昨晩のレフトオーバーで寿司ランチにして、午後はアリスターとスーの9月の来日時の打ち合わせ。アリスターは学校で博士論文の仕上げをしている間、スーと私たちで、日本のスケジュールをたてる。彼女のような優秀な人がマネージメントしてくれるアリスターはすごい幸運。羨ましい。でも、スーが真剣なのは、ツアーが終わってからの2日間のフリータイム時の温泉旅行。

                      洗濯もさせてもらって、充実の一日。アリスターが学校から帰宅して、今夜は彼とスーでステーキディナーを作ってくれる。オージービーフってこんなに美味しいのというくらい、美味しいステーキ。アリスターの焼き加減の素晴らしさに感動。そういえば、一歩も外出しなかった。

                       

                      6月1日(木)

                      オフ3日目、とはいえ、午後は2時間レッスンが入っている。大学で指導したアンサンブルクラスのピアノの子がプライベートレッスンを希望して、レッスンすることになった。午後はバスで大学に行き、2時間レッスン。クラシックピアノとジャズピアノをデュアルメジャーでとっている大学4年生。卒業後はアメリカで修士課程を取りたいという。オーストラリア生まれだが、チャイニーズの長身の東洋美人。4年生なので、さすがにジャズの基礎的な理論とか方法みたいなものは知識としてあるが、まだまだ身にはついていない様子。こればかりは、時間をかけて習得するしかない。色々と話していたら、実はクラシックやジャズの他に、一番好きなのは自分でコンピューターでサンプルした音を使ったり、ピアノの演奏を録音して加えたり、歌ったトラックを加えたりしながら、オリジナルをコンピューターのソフトを使って作ることとか。今まで作ったトラックを聞かせてもらった。かっこいいクラブっぽい音楽だが、どこそこにオリジナリティーが感じられて、素晴らしい。なーんだ、もう自分の音楽を作り始めているんじゃない、と言ったら、これは、遊びで楽しくてやっているだけだと言う。この国の教育も、辛いことを続ける努力するのが一番大切というものらしい。こう言う音楽でまずは、自分の作品として、CDを一枚完成することを進める。目がキラキラ、将来に不安とときめきを持っている、素敵な女性の彼女が最後にびっくりすることを言った。「今、こんな風に一生懸命やっているけど、私は女性だから、結局はすべて実らないんじゃないかと時々不安になる」正直、腰が抜けた。私も女だけど、今までそんなこと考えたこともなかった。音楽を始めてから、女性だからということでマイナスに感じたことは一度もなかった。体力や生理的には、女性は確かに厄介な部分はある。女性であることや日本人であることを音楽をやる上で、特別に考えたり感じたりすることはなかった。もちろん、アフロアメリカンの男でないとジャズはできないと思っている前時代の方はいらっしゃるかもしれないが、そんなこと言ったら、呆れられるのがオチだ。「そんなことは、全く考えない方がいいと思う。人生は思い描いて進めば、そうなるのだから」と話したが、なぜそんなことを感じたのかが、とても気になった。

                      アリスターの車でアリスター宅に帰宅。みんなでインディアンレストランへ。インド料理でも、ちょっと今風、インディアン・ヌーベル・キュイジーヌ。明日は、マイナス4度まで冷え込んでいるキャンベラに移動だ。

                       

                      6月2日(金)

                      朝9時15分、アリスターにバス停まで送ってもらう。10時のバスでキャンベラに向かう。昨年1月のKAZEのツアーも同じコースだった。3時間半の予定が渋滞もなく3時間でついてしまう。途中、牛や羊が放牧されていて、他は何もないという土地ばかり。広々と広がる地平線、人々がのんびりしているのはこの広々に起因しているのかも。

                      キャンベラのバス停には、今夜のコンサートを主催してくれるStreet Theaterの人が迎えにきてくれていた。彼女の車で会場の場所を通りながらホテルに向かう。昨年もびっくりしたが、この街はやたらに整然としていてゴミが全く落ちていない。ホテルで遅いランチをしてちょっと休んでから、徒歩で会場に。歩いて5分とか言われたけど、10分近くかかる。その上、寒い。会場には、シドニーからSirens Big Bandのメンバーが車に分乗して到着。ステージのセッティングとサウンドチェック。舞台監督の女性が、下町のおばちゃんみたいで、おばちゃんがステージで指示出しているのが、いい雰囲気。

                      オーストラリアは日本並みにPAを使う。アメリカやヨーロッパではアコースティックなジャズだったら、よほど大きな会場でない限りドラムにマイクなんて立てない。ドラムからしっかりサウンドチェック。2週間前に1回リハ開いただけなので、ソロを短めで頭から最後までランスルーのリハをする。2週間前のリハより、私もレデイースバンドの前に立つことに慣れたし、みんなも随分と打ち解けてきていて、いい感じだ。

                      控え室は私と田村だけ別の部屋にしてくれたのだが、みんなの部屋に行ってピザのデリバリーを一緒にご馳走になる。体育館のように大きな控え室で、みんなで車座になって床に座り、話しながらピザを食べていると、なんかすごく楽しい。「女子会」だ。

                      1部は田村—藤井のデュオ。気持ちよく演奏させていただく。2部は組曲「FUKUSHIMA」を50分超演奏する。正直、ノックアウトされました。素晴らしいバンドだ。メンバー全員が心底音楽に入り込み、全身全霊で演奏してくれた。終演後、CDもやたらに売れて、幸せな晩。なぜか主催者は全て帰ってしまっていて、田村と二人で徒歩でホテルに。途中開いていたチャイニーズレストランで餃子、チャーハン、青菜炒めにビール。餃子がすごく美味しくて、さらに幸せに。

                       

                      6月3日(土)

                      ホテルの朝食は29ドルだそうで、もちろんパスして、近所のカフェに。軽くすませて、荷物を整理し、11時にチェックアウト。ホテルのフロントに荷物を預け、ロビーでネットに繋いで仕事。12時半に日本大使館の文化担当の方と待ち合わせ、一緒にホテルでランチの予定。昨晩は大使館のスタッフのイベントで私たちのコンサートに来れないからと、わざわざリハーサルを夕方に覗きにきてくださったくらいに熱心な方。お話が面白くて、やたらに盛り上がり、オーストラリアの様々な情報も教えていただく。なるほど、今のオーストラリアの物価の異常な高さは、バブル状態らしい。物価が高いということは、給料も高いということだ。このまま上がり続けるわけにはいかないだろうから、ちょっと怖い気がする。食後、ホテルでタクシーを呼び、空港に。ドライバーは20年前にエチオピアから移住してきた人で、エチオピアジャズの話で盛り上がる。キャンベラは首都ではあるが、人口は40万でそれも郊外まで含めての人口だそうだ。空港についても、ほとんど人がいなくて驚く。人間50年以上やっていると、色々と気がつくことがある。人口的に作った街が成功する場合が少ないということも、多々見てきた。ここもある意味、そんな街みたいだ。人間は社会動物だから、放っておけば集って街を自然に作る。

                      メルボルンまで飛んで1時間ちょっと。空港にはフェスティバルのスタッフが迎えにきてくれている。オーストラリアのすごいところは空港のゲートまで出発だろうと到着だろうと搭乗券のない人が入れる。迎えのお兄さんと預けたカバンが出てくるのを待ち、ドライバーが待っているところに。なんとBMWの新車。BMWがスポンサーということらしい。ドライバーのおじさんも迎えのお兄さんもボランティアスタッフ。海外のフェスティバルは、そういう形で市民を巻き込んで成立させている。大渋滞の中心地にあるホテルに到着。フェスティバルが絡むのは火曜日からなので、それまでの3泊は自費。ということは当然、安ホテル。チェックインしてから、すぐに近所に食事に出かける。ホテルの近所にインド料理、和食居酒屋、タイ料理、色々とあって楽しい。和食居酒屋に行ってみる。揚げ出しとうふ、ナス田楽、アボカドサラダ、ガーリックチャーハン、どれも美味しかった。ウエイトレスのチャイニーズのお姉さんが、「私たち日本からだけど、どれも美味しかった」と言ったら、大喜び。店には誰も日本人はいないけれど、日本からのお客さんに褒められたら、みんな大喜びすると喜んでくれた。

                      安ホテルは慣れているが、エアコンをつけても部屋がなかなか暖まらない。外は息が白いくらい寒いので、これは辛い。フロントに電話してチェックに来てもらう。エアコンは壊れていないが、部屋の広さに比べパワーがなくて暖まらないらしい。満室で今夜は他の部屋に移れないという。諦めて、シャワーで温まりベッドに入る。明日、部屋を変えてもらおうと話しながら就寝。

                       

                      6月4日(日)

                      朝までエアコンを強でつけていたら、部屋がだいぶ暖かくなった。まあ、これならいいかと、朝食に。ここのホテルの素晴らしいところは、朝食が6ドル!キャンベラのホテルの朝食が29ドルだったから、いかにホテルのランクが違うのかというのは歴然。この6ドルの朝食、コーヒーを除けば悪くない。アメリカや日本の安いホテルの朝食よりはずっと手作りできちんとしている。朝食後は、たまったメールの返事とかを片付ける。今日は、アメリカボストンのニューイングランド音楽院時代の友人にランチに誘われている。ジョナサンは、ブリスベーン出身のトロンボーン、ベース、タブラをこなす優秀で優等生な音楽家。当時、バークリーの学生だったギタリスト、イラン生まれのマスタネと結婚して、今は2児の父。メルボルンの大学で教鞭をとりながら、今はPhD、ドクターを取るために勉強もしている。オーストラリアのミュージシャンはみんなドクターを懸命に取得する。ドクターがあれば、大学で3日か4日働けば生活できるようになるそうだ。アリスターもサンディーもメースもみんなドクター。日本ではジャズミュージシャンがドクターを取るという発想自体ないし、取得したところでそんなに仕事があるとはとても思えない。ジョナサンもマスタネも菜食主義。ごちそうになったのは、手作りのフムスにひじきと切り干し大根の和え物。それにマスタネ手作りのイラン料理。くるみを潰して、ざくろのジュースで伸ばし、見た目はカレーみたいだが、もっとリッチで美味しい。二人の子供は10歳と8歳くらいの兄妹。ふたりとも本当にいい子で、黙って一人で遊んでいる。食事をごちそうになり、会話を楽しんだら、また車でホテルまで送ってもらった。

                      夕方からは私たちの木曜日の会場でもあるJazz Labというクラブにビル・フリーゼルを聴きに行く。サザンクロス駅から電車で6駅。降りてみたら何もない郊外。クラブには今夜はsold outとある。エーーー、はるばる来て入れないの?フェスティバル出演者だからどのショーにも行けるパスはあるのだが、それはもちろん入れる余裕がある場合のみ。でも、ここまで来て悔しい、と一応クラブに入ってみる。開場は6時半だが、まだ5時半。出てきたお兄さん、アーティストパスでは入れない?と聞くと、「今夜はいっぱいで無理ですね。あれサトコ?」へ?お知り合いですか?「2007年にベネッツレーンでビッグバンドで演奏した時にバーにいたスタッフだよ」10年前!「6時半にくれば、黙って潜り込ませてあげるよ」まさかメルボルンで顔がきくとは思ってもみなかった。長く生きているといいこともある。近所のスポーツバーでコーヒーを飲みながら、オーストラリアラグビーを観て時間を潰す。6時半に会場に戻ったら、長蛇の列。なんとか後部の階段に座れるところを見つけて二人で座る。立ち見がいっぱいでステージは何も見えないが、立っているよりは楽。まったりと1時間、およそフェスティバル受けを計算していない淡々とした音楽を楽しむ。駅に行ったら電車が出たばかりで、30分待たないといけない。電車を待たずに乗れるのは、東京の銀座線と丸ノ内線くらいです。なぜか、満員だった聴衆は誰も駅にはやってこない。みんな車?トラム?

                      もう結構な時間。ホテルの隣のインドレストランがまだあいていたので、飛び込む。メニュー見て、びっくり!インドチャイニーズというコーナーがある。確かにあったって不思議じゃない。行ったことはないけれど、インドにだって中国料理店はあるに違いない。田村はおとなしくベジタリアンビリヤーニ、私はインドチャイニーズの焼きそば。なんと、これがカレー味で美味しかった。文化は融合だ!爆発だ!

                       

                      6月5日(月)

                      ホテルのリーズナブルな朝食後、部屋にこもりコンピュータで仕事。私たちはマネージャーがいないので、演奏していないときはひたすらマネージャーの仕事。ツアーの細かい準備や、CD製作、チラシ製作等、やらなくちゃいけないことはやってもやっても無くならない。ランチは、外の空気を吸いに繁華街の方まで歩いて行ったら、以前友人に美味しいと教えてもらったショロンポー屋さんを発見。隣がラーメン屋。どちらも長蛇の列。ショロンポー列加わり、でも回転が早いのか5分くらいで店内に案内される。ショロンポーに春巻きに青菜炒め。ショロンポーが絶品でした。田村はあまり好きではなかったのに、このショロンポーは今までで一番美味しかったらしい。ホテルに戻りまた午後の部の仕事。田村は、部屋でちょっとトランペットの練習も。自分の楽器が持ち運べる人が羨ましい。こちらは、楽器の置いてあるところまで出向かないと演奏できない。

                      夜は、旧友で共演者でもあるジム・ブラックのコンサートに。オーストラリアのミュージシャンがサイドでのバンド。テナーは10年前にメルボルンのオーケストラと演奏した時にバンドにいたジュリアン。ホテルから徒歩で行ける会場で、チャイナタウンにある。繁華街で嬉しい。終演後はジムとジュリアンに挨拶して、ホテルに戻る途中でコリアンレストランに。パジョンとブルゴギで美味しい夕食。ついに明日からは忙しくなる。今夜は早めに12時前に就寝。

                       

                       

                      | ツアー日記 | 15:15 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |