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ニューヨークジャズクラブあれこれ
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     by 藤井郷子

    本場ニューヨークには星の数程ジャズクラブがある、というのは実は本当ではない。 東京の方がはるかに多い。ニューヨークではミュージシャンの数が星の数ほど、とい うのは正しい表現だろう。結果、需要と供給のバランスでミュージシャンの生活は大 変きびしい。きびしいというかほとんど不可能。みんなコンピューターでバイトした り、ペンキぬったり、子供に楽器教えたりしている。当然だがみんな貧乏だ。

    ニューヨークはアメリカの他の都市に比べると家賃が高いし税金も高い。有名ジャズ クラブなんか、アメリカの他の都市に比べたら「本場」なくせに滅茶苦茶高い。ボス トンでは25ドルで飲み物込みで聞けた同じミュージシャンをここでは35〜40ド ル近く払わないと聞けない程だ。家賃が高いからそうなるのか高くてもお客さんが来 るからその値段なのかは分からないが、貧乏人にとっては辛い話しだ。それでも勿論 日本から来る人々にとっては、ここ数年の円高為替も手伝って大変安く感じられる。

    ニューヨークではジャズが安く聞けると、みんな有名ジャズクラブに行く。勿論ジャ ズの本場という肩書きもあり、観光客はその程度の出費を惜しまない。有名ジャズク ラブの客の半数以上は観光客だ。ブルーノートで出演ミュージシャンが日本語で「こ んばんわ」「ありがとう」と挨拶するほど日本人が多い時もしばしばだ。たいていの ジャズクラブではテーブル席の他にバーのカウンター席があり、そちらのほうが安い 場合が多い。勿論安いといっても私にとっては十分高いが、、、バーに座るのはミュ ージシャンか地元の常連客だ。食事ができるクラブも多いので、さながら着飾った人 々の社交場のようになるときもある。
    それではもっと手頃な値段のジャズクラブはないのかというと、ちゃんとそれはそれ である。マイク・スターンがよく出演している55バー、やチャイナタウンより南に ある、ジョン・ゾーンやデイブ・ダグラスがよくでているニッティングファクトリー 、それにジャズクラブではないが週一回とかでライブをやっているカフェが、多くは ないが点在している。私達が足を向けるのは、この手の場所だ。値段も安いし、現在 進行形の音楽が聞ける。ピアノなど置いていないカフェで、友人達がドーネーション ボックス(喜捨箱)を前に置いて演奏している音楽は刺激にもなるし、なにしろ励ま される思いだ。こういう所は、今の私にとっては『学校』そのものだ。

    ジャズクラブの情報は、1年前からマンハッタンでは無料になったビレッジボイスと いう週刊新聞やホットハウスというニューヨークのジャズクラブがたくさんでている 情報紙、または1年程前から発刊されだしたタイムアウトニューヨークで調べられる 。ほとんどのクラブはホームページを持っているのでインターネットでも大丈夫だ。 最近では、ジャズライフ、スイングジャーナル等にも、ニューヨークジャズクラブの スケジュールを載せているようだ。
    ほとんどのクラブは9時と11時のショウなので、店を変えてハシゴをするのも可能 だ。スケジュールを見て、知らないミュージシャンだと、なかなか行く気にはならな いものだが、行ってみることを薦める。日本では名が知られていなくても、バリバリ にいい音楽も聴ける、というのがここのおもしろいところだ。

    勿論歴史的にみたらニューヨークはジャズの本場かもしれないが、今や何処に行って も良いジャズは聴ける。ニューヨークにだけジャズがあるのではない。日本にだって いっぱい生きている音楽はある。 是非近くのクラブに足を向けてほしい。

    | エッセイ by 藤井郷子 | 14:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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