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日本でのツアーをおえて
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     by 藤井郷子

    12月12日 ニューヨークJFK空港に着くと、やはり東京よりはるかに寒い。 日本でのツアーの疲れ、12時間のフライトの疲れをしばし忘れる様な身の引き締ま る気温だ。

    11月19日、日本に帰国してからの3週間程の今回の日本ツアーは、当初予想して いたよりはるかに過酷なスケジュールだった。 共演していただいたミュージシャンの方々、企画していただいた方々、現場で働いて いただいたスタッフの方々、そしてもちろんライブに足を運んで頂いた皆さんのおか げで、予想以上に成功したツアーとする事ができた。

    1985年に初めて渡米した時より、もう20回近く日本とアメリカを往復している が、今回初めて気付いた事がある。両地におけるピアノの鳴り方の違いだ。今までも 、なんとなく感じてはいたが、今回は、顕著にわかった。 ピアノの音は、弾いた後だんだん弱く消えてゆく減衰系の音だが、その消え方が日本 とアメリカではまるで違う。日本でピアノを弾くと、アメリカで弾くより音がのびな い、つまりすぐに音が消えてしまう様な気がする。ピアノは原則的には、音を出した 後はその音をコントロールする事はできない訳だから、音がのびようが消えようが演 奏に影響しない様に思えるが、自分の出した音が常にフィードバックして創造のきっ かけともなる即興演奏となるとそうもいかない。それに、これは、「音色」だけでは なく、音と音の間、つまり「間」にも大きな影響を及ぼす。 今回は帰国翌日、実家のピアノを弾いた時からこの違いに慣れるまで2週間もかかっ てしまった。幸運にも演奏会場ではPAの方々に大変気持ち良くモニターにバックし てもらえたので、実際のライブの時にはそれ程悩まされずにすんだ。 この違いは、空気の湿気のせいだと思う。日本、アメリカ、ヨーロッパ、南アジアそ れぞれ音の響き方、聞こえ方がまるで違う。車の音、クラクションの音、飛行機の音 、サイレンの音...例えば、ボストンやニューヨークで聞くそれは、日本で聞くよ りはるかに遠くまで響いている様な気がする。また音だけでなく空の高さまで視覚的 に違う様だ。アメリカの空は日本より高く見える。それもやはり湿気のせいではない だろうか。

    今、朝6時、時差ボケの状態で書いている。聞こえてくる車の音はやはりアメリカの それだ。日本に比べると、ずっと広い所にいる様に感じられる。ドライなかんじ、自 分のまわりにある空間を感じさせられ、孤独感すらある。音の聞こえ方は、精神状態 にまで影響する。時差ボケはさらにそれを助長する様だ。気候風土の違いが様々な文 化の違いを生んできた事が推測できる。
    冬時間のニューヨーク朝6時は、まだ真暗だ。7時半位に、ようやく昼間の明るさになる。 遠くで聞こえる車の音、部屋のスチームの音を聞きながら、とりとめもなく書いてし まった。
    最後に今回の日本ツアーに力をかして下さった皆さんどうもありがとうございました。

    | ツアー日記 | 14:45 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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