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2015年Kaze 北米ツアー
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    by 藤井郷子

    5/15
    朝6時50分のフライトでベルリンからパリにGermanwingsで飛ぶ。今回の北米ツアーはヨーロッパのツアー先から直接向かうはずだったのが、私と田村の体調不良でヨーロッパの仕事をキャンセルし、急遽ベルリンから向かう事になった。パリまで向かうのは、半分フランスのバンド、KAZEが今回はフランスの団体の助成を受けているので、フランス発着する必要がある。
    つい先日のパイロットの道連れ墜落事故もあり、Germanwingsは避けたかったが、他のエアラインの半額くらいという金額の誘惑には勝てなかった。
    パリの空港で3時間ほどリールから電車で来るクリスチャンとピーターを待ち、合流してモントリオールに向かう。7時間くらいのフライトは、ヨーロッパや北米と東京を行き来している私たちには比較的短く感じられて、楽だったが、実はその後の陸路が大変だった。モントリオールから車で2時間ほどのヴィクトリアビルのフェスティバル、私は3回目の出演だが、今回は途中の橋の工事のために、3時間くらいかかった。快適とは言えない車のクッションで、着く頃に腰が痛い。もうすでに初日のコンサートが始まっていたが、飛んでいきたい気持ちを抑えて、おとなしく休む事にする。18日間のツアー、休める時はとにかく休む。
     
    5/16
    10日前に東京からベルリン、昨日、ベルリンからモントリオール、ダブル時差で、体もなんだかわからない状態で、朝5時には起きる。まあ、だいたい私たちはどこでも朝食は一番乗り。今回も7時の朝食開始時間に一番乗り。ヴィクトリアビルはケベックの豊かな美しい自然に囲まれた村だが、悲しい事においしいコーヒーや食事にありつける事は少ない。朝のコーヒーがおいしくないのは、けっこう悲しい。ニューヨークからの友人たちと、再会できたり、友人ができたりとフェスティバルならではの、楽しいひと時を過ごす。
    朝11時からプレスコンファレンス。KAZEは新譜リリースに合わせてのツアーという事もあり、4人で参加。「ベルリンに引っ越したのはどうして?」「なにしろ、物価が安い。ピザが3ユーロで食べられる」これで、プロモーションになるの?というやりとり。
    その後は存分にフェスティバルでのコンサートを楽しむ。会場は3カ所、以前はどの会場も歩いて行けたが、今回は会場がひとつだけ遠くにあり、車でないと行けない。フェスティバルの用意してくれる車だけではなく、ニューヨークから車で来ている音楽ファンの人にのせてもらって、移動したり、思わぬ出会いもある。ここでは、評論家も音楽ファンもミュージシャンも同じように音楽を楽しむ。
     
    5/17
    夜は私たちの出番で、その前にサウンドチェックとかあるが、ぎりぎりまで、他のコンサートを楽しみたいので、ホテルにはほとんど帰らずに過ごす。病み上がりで体調が不安なので、昨日も一昨日もアルコールは控えていたが、演奏後はついにビールで乾杯!
    このフェスティバルは、実験音楽、ロック、ジャズとカバーしていて、私たちの演奏の後は、カナダ初演のフランスのベテランバンド、マグマ。全部終わったら、ホテルのバーでメープルウイスキー(?!)。不思議な甘いウイスキーを楽しむ。
     
    5/18
    モントリオールまで、フェスティバルの車で向かう。今日はモントリオールでオフ。田村と私はダウンタウンのホテルで、ピーターとクリスチャンはモントリオールの友人宅で過ごす。ツアー中の大仕事、洗濯をした後はのんびりと昼寝。ヴィクトリアビルから来ると目がくらみそうなまばゆい都会生活をレストランやカフェで楽しむ。お昼寝もしっかりして、6月の日本ツアーでの選曲やらアレンジやらして過ごす。
     
    5/19
    ホテルは駅から10分ほどだが、まだまだCDやら制作したTシャツやらで、荷物が重たいので、タクシーで向かう。ピーターとクリスチャンとは9時半に駅で待ち合わせしていたが、9時15分にはもう全員揃う。電車で6時間、トロントに向かう。着くのは3時半だから、まずは昼食の調達。寿司が買いたかった田村だが、店が11時まで開かないので、諦めてサンドイッチをテイクアウト。電車なのに、荷物のチェックインが必要。
    車内はwifiが飛んでいて、おかげで仕事がはかどっちゃって、睡眠がとれない。
    トロント駅からホテルまでは、タクシーと考えていたが、改めて荷物の量を見たら、とても1台では無理。大型タクシーも見つからないので、仕方なく2台に分乗。こういう予想外の出費はツアーに出るとけっこう嵩む。助成が出ているとはいえ、上限がある助成なので、気をつけないと赤字になっちゃう。もちろん、何もかもカバーしてくれる仕事もあるが、昨今はどこも文化の出費はカットされるばかりだ。ホテルから会場は2キロ弱、途中で食事しながら、ぶらぶら歩いて行く。が、シンバル持って、トランペット持って、CD持って、けっこう歩きがいのある距離だ。今夜のコンサートはトロントのミュージシャンが企画してくれたもので、明日は彼らとのインプロコンサートも企画されている。会場は、クラブではなく、50人くらいのキャパシティのスペース。音の響きがものすごくデッドで、リズムセクションにとっては、とても演奏が難しかった。いつもは、ライブすぎる教会とかで悩まされているが、デッドで悩まされたのは初めて。こういうのも経験してみないとわからない。1セット目はコンサートを企画してくれたサックスのニューマンさんとトロンボーンのセガーさんのデュオ。静謐な演奏に心が澄むような気がする。2セット目、KAZEの演奏終了後、ホテルの帰路の道中で、ビールを一杯。ヴィクトリアビルのフェスティバルでの他のコンサートの話題になる。驚くほど、感じ方や受け取り方がみんな違って、改めて音楽って響き方が様々なんだと驚く。それが、音楽の面白いところでもあり、難しいところでもある。早く走れればいい、得点がとれればいいという種類の評価はできない。音楽家ができる事は信じる音楽を精一杯演奏する事だ。

     
    | ツアー日記 | 01:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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