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なんでもかんでも

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2015年Kaze 北米ツアー-3
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    5/21
    昨晩は、演奏後にトロントのミュージシャンと話し込み、会場を出たのは12時近かった。が、ホテルに戻る道中でしっかりビールを飲んで行く。演奏後はそれなりに興奮状態にあるので、翌日の出発が早くてもすぐに眠る気にはなれない。その風貌とは裏腹にほとんどお酒を嗜まない田村は、うだうだとみんなで飲むのはあまり好きではない。私が分析するに、彼は孤独には強い人間で、ひとりの時間もあまり寂しいとは感じないようだ。私なんか正反対の寂しがりやなので、いつもだれかと一緒にいたい。日本人ふたりとフランス人ふたりが、バーで拙い英語で話を弾ませる。ホテルに戻り、荷造りしてベッドに入るのは1時過ぎ。まあ、5時間は眠れる。比較的、楽なツアーだ。6時に起きて、7時過ぎの出発の準備をする。大型タクシーを手配して空港に向かう。ツアー中は、ほとんど最年少のピーターに頼りきっている。田村と私から見れば息子くらい若い彼は、ものすごくしっかりしていて、責任感もある。田村と私は、彼の事を日本語で「お兄ちゃん」と呼んでいる。人間は社会動物だから、ふたり以上集まれば、その中での役割で動く。それは、とりきめじゃなくて、自然にそうなる。音楽も不思議と似たような役割が決まってくる。田村とクリスチャンは、自由奔放に表現して、私とピーターが全体の構成とか流れを作る。もちろん、楽器の特性もあるかもしれないが、性格によるところも大きい気がする。
    トロントからカルガリー、飛行機で4時間、時差は2時間。アメリカ大陸はやっぱり広い。カルガリーに着き、空港で腹ごしらえをして、主催者宅にタクシーで向かう。空港からしばらくは手付かずの野原。昔、初めてアメリカに来た時に「日本は自然に恵まれた国」と教科書に出ていたのには、すっかり騙されていたと思った。規模が全然違う。今日は地元のミュージシャン、2ユニットとトリプルビル、つまり3つのバンドのショー。2番目にサックスソロで演奏したジョナサン、日本語がペラペラ。昔、岐阜の安八町の中学校で英語の先生のアシスタントをしていたそうだ。クラスで生徒の前に立ち、ドッグの発音は、と英語の先生が言うと、dogとネイティブの発音をするのが仕事だったらしい。それで、英語教育が効果を上げているとは、とても思えない。日本人が英語が苦手なのは、ジャパニーズイングリッシュの発音のせいではないと思う。そう思ってしまう日本人の性格が英語が話せない理由だと思う。ただ、多くの若者に海外から日本に来るチャンスを与えるという意味では、このプログラムは悪くないかもしれない。
     
    5/22
    今日はバスでカルガリーからエドモントンに移動。4時間強だ。朝、主催者と話していて、ケリー・チュルコの話になる。世間は狭い。ケリーのコンサートを彼が亡くなる3ヶ月くらい前に主催したそうだ。ケリーはカナダ中西部、ウイニペグ近くの出身だから、カルガリーには遠くないわけだ。このあたりでは、車で8時間とか走ってようやく隣町らしい。ケリーからもそういう話を聞いた事がある。バス車中でどこまでも続く草原を眺めつつ、ケリーに想いを馳せる。素晴らしい音楽家で、本当にやさしい人間で、揺るがない価値観を持っていた。彼が亡くなったという一報を聞いた時は、ものすごく悔しく無念な思いがした。彼が、生きる事に意欲を持ち、音楽をやり続ける事に強い情熱を持っていた事を知っていたし、何せ若かったしで、やるせない気持ちになった。しばらくして、かれのfacebookに彼が病室で家族に囲まれている写真がポストされた。それを見て、私は勝手に慰められた。彼は多くの愛に囲まれていたんだとわかったから、救われる思いだった。もちろん、彼は私たち仲間の心の中で生き続けている。
    エドモントンのホテルにチェックイン後、今日は演奏がないので、ホテルでみんなでカナダワインとチーズを楽しむ。ワインとチーズにはうるさいフランス人ふたりも、カナダワインのおいしさにびっくり。私も田村もワインは全くわからないタイプだが、ヨーロッパやカリフォルニアのワインよりずっと飲みやすくて、おいしい気がする。そのあと、近所のタイレストランに繰り出し、久しぶりに動けなくなるくらい食べる。ツアー中の暴飲暴食や生ものは、体調を崩すので極力控えているが、ついつい食べてしまった。ここでもみんなでワイン一本あける。とはいえ、私と田村はグラス一杯くらいしか飲んでいない。でも、私たちはもうベロベロでお腹いっぱいで、消化のためにウイスキーを飲みに行こうというふたりと別れて部屋に戻り、10時過ぎには就寝。一気に寝不足を取り返す。
     
    5/23
    よく寝た。8時間くらい。田村は、どんなに遅く寝ても早く寝ても、5時くらいには目が覚めてしまう。そのあとはウトウト程度らしい。40歳過ぎくらいからそんなで、私もその歳になればわかると当時は話していたが、どうも私はちょっと違う。田村のように寝付きは良くないが、一旦寝たらしつこく眠れるタイプだ。私はその上、乗り物に乗ったら爆睡できるという特技もある。飛行機の離陸は99%知らないで寝ている。この特技もおかげで、移動の厳しいツアーをこなせる。
    朝食後、ホテルの部屋で6月の日本ツアーの段取りなどをして、昼はホテル近くのケイジャンレストランに出かける。ジャンバラヤとナマズを食す。物価の安いベルリンや、安価に外食のできる日本に比べるとカナダもけっこう高い。食後、おいしいコーヒーが飲みたくてカフェを探してのんびりとコーヒータイム。カフェの前をGMO反対、モンサント反対のデモが行く。日本でもヨーロッパでもアメリカ、カナダでもこんなに問題視されて、デモが多く起きているのに、こういう声はどうして社会を変えられないのだろう? 
    ホテルに戻り、翌日のスケジュールを見たら、フライトが7時半で、タクシーの迎えが6時。明日はオタワ経由でニューヨーク、国境を越える。間に合うのかな?カナダからアメリカに行く際はアメリカ入国審査はカナダで搭乗前に行う。それが、もしエドモントンでやる必要があるとしたら、時間的に間に合わないかもしれない。トランジットのオタワで行うのだったら、間に合いそうだ。そんな情報がないか、インターネットでググってみる。もちろん、航空会社に電話で聞くのが一番手っ取り早いとは思うが。ぴったりのケースを見つける。だれかのブログで同じ時間の同じフライト、読んでみるとアメリカ入国審査はエドモントンではなくオタワらしい。さらに読み進めると、あれれ、知人の名前が出てきた。なんと、よくよく見たら、私のブログだった。前回エドモントンに来た2005年9月のブログだった。まさか、自分のブログで情報を得るとは!
    エドモントンの会場は前回と同じヤードバードスイートというクラブ。でも、ここでのコンサートはエドモントンジャズというジャズ愛好者の団体がボランティアで運営している。ついた途端に日本人の女性のボランティアが話しかけてくる。今回のツアー、MCはみんなで順番に行っている。今夜は私の番。ツアーに合わせて作った「風」という漢字のTシャツの説明やら、なぜか知らないがやたらに受ける。それまでのペースで考えて、会場には販売用Tシャツを5枚しか持参して行かなかったのだが、あっという間に売り切れ。20枚は確実に売れたのにと聞いて、全部持って来ればよかったと悔しい思いをする。MCだけではなく、演奏も大受け。なんかのタイミングでツボにはまったみたい。終演後は、タクシーを20分以上待ってもこないので、諦めて歩いてホテルに戻る。土曜日のせいか、エドモントンの街は大騒ぎ。マフラーを切ったバリバリの改造車にバイクの列、若者たちは道ばたでもパーティー騒ぎ。ホテルに戻ったらもう12時半。明日の迎えは6時。荷物の整理をしたり、シャワー浴びたり、気がつくと2時近い。睡眠時間は4時間弱。明日は長い1日になりそうだ。
     
    5/24
    6時前にチェックアウト。もう車が迎えに来ていた。いつもちょっとのんびりタイムのクリスチャンを待って、空港に出発。ここからが大変だった。空港でチェックインをしようとしても、機械でだれのパスポートも読み取れない。仕方なくチェックインカウンターに。そこで、エアラインの人から指摘を受ける。どうも苗字と名前が反対の状態になってしまっているらしい。カウンターの人があちこちに電話したりして、なんとか訂正してくれたが、かなり時間がかかった。急いで、セキュリティーに進む。ゲートに行くともう搭乗が始まっていた。朝食をとる時間がなかったので、仕方なく飛行機の中で朝食を買う。オタワに到着後、さて、ここでアメリカ入国審査と空港内を歩いて行く途中、ピーターとクリスチャンがちょっと一服したいと。彼らは喫煙するので、飛行機移動はトランジットの度にニコチン補給が必要。私と田村は米国入国審査に進む、書類を書き込んでいると、ピーターがひとりで来る。え?クリスチャンは?なんと彼は飛行機にバッグを忘れたそうだ。げげげ!!間に合うか?!それぞれ入国審査後にゲートで会おうという事になり、私と田村は入国審査に進む。なぜかやたらに時間がかかる。どうも私のパスポートが2月にベルリンで盗まれたために、新しいパスポートとの照合に手間取っているらしい。ピーターが後から来て、さっさと行き、クリスチャンも無事にやってきて、さっさと行き、私たちだけが取り残される。間に合うの?!なんとか無事に手続きが終わり、ゲートに入ったら、これまたもう搭乗が始まっている。ニューヨーク到着後は時間がないスケジュールなので、空港価格のまずそうなサンドイッチを買って搭乗。1時間半のフライト、ゆっくりとはできない。サンドイッチを流し込む。ニューヨークではバッグをピックアップしたら、レンタカーのオフィスまでシャトルバスで移動。運転は若いピーターとクリスチャンにお任せ。ラガーディア空港からiPhoneGPSを頼りに今夜の会場、ブルックリンのSoup & Soundに。ここは、渋滞もなく、スムースに到着。Soup & Soundはドラムのアンドリュー・ドウルーリーが最近自宅のリビングで始めたサロンコンサートシリーズ。来てくれるお客さんのために彼が手作りのスープを作る。ミュージシャンが運営する場所で演奏するのは、ものすごく楽だ。お互い共通の認識があるし、話が早い。素晴らしく気持ち良く演奏させてもらった。今後、NPOとしての登録をして、場所の運営を展開していきたいというアンドリューに、心から敬意と謝意を感じる。演奏後は私たちも彼の手作りのおいしいガスパッチョとポテトサラダを頂き、レンタカーで宿泊先のコネチカット州スタンフォードに向かう。ニューヨークでの宿泊は極端に高いので、明日の公演地ボストンに向けて走る途中での宿泊を計画した。長い1日だ。ホテルに着いたのは12時前。フロントの人がハイチからの移民で、フランス語を話す。明日は9時半の出発。
     
    5/25
    朝9時半にレンタカーでボストンに向かう。3時間強のドライブ。ボストンでは友人宅に居候。渋滞もなく、12時過ぎに着きそうだ。ランチしてからバッグを友人宅にドロップし、それからレンタカーを返しに行くと当初は相談していたが、先にバッグをドロップしてから、車返却場所近所のシーフードレストランに行こうという事になる。昨日1日しっかりした食事をとっていなかったので、ランチから気合いがはいっている。友人のジェーンが誘導してくれて、車返却場所に到着。みんなでランチ。私はエビ、ホタテ、白身魚のキャセロール、田村は大西洋のホタテの炭火焼、クリスチャンは私と同じキャセロール、ピーターはボストン名物ハマグリのフライ。食後はおいしいエスプレッソを飲まないと終わらないフランス人。近所のカフェに行き、エスプレッソを飲み、みんな幸せ。ジェーンの家に戻り、私たちは旅の最重要な仕事、洗濯にとりかかる。今日はジェーン宅の洗濯機と乾燥機を借りて、大量に仕上げる。5時すぎに友人のえりちゃんが迎えに来てくれて、会場に行く。ボストンは私にとっては6年以上暮らした第2の故郷。祝日のメモリアルディなのに、来てくれたお客さんに感謝。今夜も最高の気分で演奏できました。
     
    | ツアー日記 | 08:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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