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なんでもかんでも

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性格
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    by 藤井郷子

    小さい頃、とてもおとなしいシャイな子供だった。今となっては、なかなか信じてはもらえないが。言葉も遅かった事もあり、3歳になる前に、心配した親は、私を大学病院に連れて行き、検査を受けさせた。子供心にも、これはしっかりしないとマズイと思い、先生の質問に一生懸命に答えた事を今でも鮮明に覚えている。正常どころか、年齢よりしっかりしていますよ、と言われ、親も私本人も胸をなでおろした。それでも、やはりおとなしい性格は変わらなかった。幼稚園に入園しても、ほかの子供たちと馴染めなかったり、積極的に付き合う事も出来なかった。幼稚園に行く事自体が苦痛で、行きたくないと訴えた私を、親は幼稚園の代わりにピアノ教室に入れた。姉がすでにピアノ教室に行っていたので、家にはアップライトピアノがあり、ピアノ教室に行く前に、もうピアノで即興して遊んでいたが、譜面を使ったり、教則本を使ったりという勉強は、幼稚園中退がきっかけだった。何をやっても不器用だったので、ピアノもなかなかのびなかったが、楽しかった。小学校に入学しても、答えが解っていても挙手しないおとなしい子供だった。そんな私が劇的に変わったのは、小学校1年の2学期だった。父の仕事の関係で引越しをして、転校した。母は、うつむく私に「クラスのみんなの前できちんと自己紹介できなかったら、これからずっとみんなとは仲良くやっていけないよ」と脅した。もちろん、励ましたつもりだったのかもしれないが、私には「脅し」に聞こえた。それで、一生懸命自己紹介をした。地元の人が多かった街で、ほかの街から引っ越してきた子供は、みんなから好奇心たっぷりの目を向けられたが、自己紹介に好感を持ってもらえたのか、とても暖かく迎えてくれた。そして、それからは、はっきりと自己紹介した私が新しい私となった。
    引っ越した先の学校では、私はもうおとなしい子供ではなかった。180度変わって、クラスでも特別に積極的な子供となった。それから何十年も経って、私自身どちらが元々の性格なのかわからない。でも、未だにやたらにおとなしくシャイな部分を感じる。人間なんて、ひとつの性格だけで形成されている訳ではないだろうから、もちろんどちらの私も私に違いない。
     
    | エッセイ by 藤井郷子 | 20:34 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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