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2017年5月6月オーストラリアツァー4
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    5月22日(月)

    朝ごはんは部屋で、田村は11月の海外ツアーのために助成金申請書類を作成、私は6月の北米ツアーの移動やホテルの確認。あー、まさに日常。昼はカフェで私はミーゴレン、田村はチョリソのチリコンカーン風。どちらも美味。外のテーブルに移り食後のコーヒー。日差しが気持ちいい。日本を出発するとき、これから寒くなるオーストラリアに向かうのはちょっと悲しかったが、ここシドニーはカリフォルニア南にいるように暖かく気持ちの良い天気だ。なぜか「雨」との予報がことごとく晴れて、私はすっかり「雨女」返上。今でも海水浴を楽しんでいる人がたくさんいる。

    部屋に戻り、仕事の続き。今日は夜7時半から学校でサイレンス・ビッグバンドとリハーサル。サイレンス・ビッグバンドはシドニーで活動する優秀な女性演奏家のビッグバンド。女性ばかりなのに、なぜかサックスに一人男性がいる。その上、田村が今回このバンドに入り共演する。サックスの男性は、かつては女性だった方が性転換して男性になったそうで、女性の時からメンバーだったのでそのまま在籍している。なんとなくいい話のような気がする。今回は、彼らと私の曲「Fukushima」をキャンベラとシドニーで演奏する。このビッグバンドに話をつなげてくれたのは、今回全てセットしてくれたアリスター。彼が7時にホテルに迎えに来てくれる。リハーサルが終わるのは遅くなるから、リハーサル前に夕食。今夜は隣のタイレストランでグリーンカレーと野菜炒め。野菜をたっぷりと補充。アリスターの車で学校に。女性ばかりのビッグバンド!ちょっと緊張する。音楽活動を始めてから、多くの場合圧倒的に男性の共演者が多い。女性には、あまりきついことが言いにくい。男性よりも傷つきやすい気がする。おそらく気のせいだけだろう。リハーサルに行ってみたら、もう一人男性がいた。ギタリストが日本人男性。演奏のレベルも表現のレベルも流石の高さ。簡単な説明だけで、見事に演奏。わがままを言えば、上手すぎて破綻しないところが残念。これ以上のリハーサルの必要はないので、来週のリハはなしで、6月2日のキャンベラのコンサートに望むことにする。そういえば、私は、高校は女子校だった。全員女子!男子がいないと、ある意味とてつもなくのびのび。寒い日は制服のスカートの下にジャージを履き、早弁も毎日。レディースバンドも慣れれば楽に違いない。コンサートでどこまで演奏の振幅を広げられるかは、私のリードの仕方にかかっている。リハーサルの休憩でみんなと歓談。日本で「Fukushima」を演奏して、原発推進派の非難を受けないのかと聞かれる。別に政治的発言をしているわけではないから、非難されることもないと説明。日本の状況にはみんな興味津々。リハ後はベースのジェシカがホテルまで車で送ってくれた。

    ホテルについて、譜面の整理をしていたら、ホテルのアラームが鳴り出した。その上、焦げ臭い。パジャマになる前でよかった。貴重品を持ち、階段で1階に降り、ホテルのロビーに向かうと、道路に消防車が見える。こういうこと、昔ありました!札幌のホテルでサイレンがうるさいから窓から外を見たら、野次馬がこちらのビルをみんなで指差している。まじ〜?それでもホテルの客室から出てくる人はいない。私たちは急いで1階まで行ったら、ボヤで大事には至らなかったが、皆さん部屋でお休みになっていたのか、度胸が座っている。今夜もロビーでホテルの従業員が「トースターの焦げた煙でアラームが鳴っただけで大丈夫です。部屋に戻ってください」と説明。一日が刺激的に終わる。

     

    5月23日(火)

    いつもの朝ごはん。パンにピーナッツバター、オレンジジュースとコーヒー。朝のメールチェックとその返事。朝8時に起きると、だいたいこの作業が終わると昼ごはんの時間。今日のランチは、行ったことのないカフェで、田村はBLTサンドイッチ、私はスパゲッティ、ガーリック・ジンジャー・チリを頂く。先日、ジャズクラブで食べたスパゲッティーがクタクタのオーバークックだったので、スパゲッティーは避けていたが、今回のは、ちゃんとアルデンテ。ペペロンチーネにジンジャーが入っているというクリエイティブなスパゲッティーは結構美味しかった。食後はスーパーで朝食用のパンとオレンジジュースとみかんを買って帰る。4時からのジャズ・コンポジションの授業。先週もあったが、実はこれが結構難しい。学生のレベルやバックグラウンドがまちまちで、求めているものも違う。学生の作曲した楽曲を2曲音出しして、全員でコメントを出し合う。私の日常的な作曲の作業について説明する。「なんでもいい」ということがなかなか理解してもらえないようで辛い。具体的に色々なアプローチでの作曲を説明したが、わかってもらえたのか? セメスター最後の授業らしいから、何か一つでも伝えられていればいいが。授業終了後、来月のメルボルン・ジャズ・フェスの委嘱作品をアリスターと打ち合わせ。バス停まで歩いていく途中、可愛い声のカエルが鳴き、空をすごい声をした鳥が飛び交う。そういえば、ここではカラスもとんでもない声をだす。植物は見たこともないようなものがいっぱいだし、オーストラリア、まるでジェラシックパークです。バスでホテルに戻り、夕食はインドカレー屋さんへ。テイクアウトがメインの店で、あまり流行っているように見えなかったのだが、行って見たらびっくり。休みなくお客さんが来て、料理もすごく美味しい。あと、三日のクージー滞在中にもう一回は来なくちゃ。ホテルで譜面整理とマネージメントの仕事。明日は長い一日になりそうなので、12時前には、おやすみなさい。

     

    5月24日(水)

    今日は久しぶりに忙しい1日。朝ごはんを済ませ、10時半には学校に向かう。12時前に軽いランチを学校のカフェで食べてから、受付のレイチェルに押さえてもらった、ピアノのある教室で練習。私は、6月のKAZEの北米ツアーに用意した新曲を書き直し、軽く指鳴らし。ピアノが素晴らしいスタインウェイのD。どこの教室のピアノもかなり状態が良くて、酷使されていないのがわかる。私は1時半にアリスターとの打ち合わせにカフェに行く。部屋に残った田村に、学生ビッグバンドのピアノの子が「セッションさせてください」と。彼は、科学とクラシックの作曲科をデュアルメージャーでとっている、非常に優秀な学生。いわゆるジャズピアニストではないが、作曲専攻だけあって、素晴らしいインプロバイザー。学生の中では傑出して独自の美意識を確立させているように思える。田村は、セッションをすごく楽しんだらしい。

    アリスターとの打ち合わせは、明日木曜日に予定されている、学内での私のインタビュー。アリスターがインタビュアーで、デモ演奏も含めて予定されている。公開インタビューなんていうのは、それだけで緊張する上、英語なので、ドッキドキ。アリスターにわかるように話してね、とお願いする。彼から事前に予定しているインタビューの内容を見せてもらう。20項目もあるが、どれもなかなか濃密で全部に答えていると大変なことになりそうだ。

    2時から3時まで、金曜日の学内コンサートのリハ。アリスター、サンディー、田村、私の他にやはり先生のチェリスト、ジョンが入る。まあ、インプロなので、リハというよりは顔合わせとセッティングの打ち合わせ。

    3時から4時までは空き時間で、カフェでサンディーとお茶をする。彼女のご主人も音楽家で共演者でもあったのだが、ずいぶん前に神経系統の病気になり、音楽活動を断念。今は、自宅で療養しながら、月曜日に共演者を自宅に招いてのセッション。そのプロジェクトでCDもリリースしているとの話。音楽はあらゆる形で活動を続けられるのが、素晴らしいところだと思う。それでも、ご夫婦が音楽家で共に活動してきたのに、一人が病気ということで通常の活動を断念せざるをえないのは、どんなに辛いことかと思う。サンディーもきっと色々と大変に違いないが、彼女はそんな辛さを一つも見せない。

    4時から6時までは先週リサイタルを終えた中級アンサンブルクラス。クラシックギターアンサンブルのクラスも一緒にインプロワークショップとなった。田村が主導。10人程度のクラスを小さなグループに分けて5分と時間を決めてインプロする。田村が3つだけ簡単なサインを決め、それで指示を出す。合図でみんな同じフィールで演奏、次の合図はそれぞれ違うフィールでの演奏。そして、エンディングを作って終わってくださいというサイン。最初は楽器を使ってやったが、若い方は結構保守的で、なんとかスタイルを使って演奏しようとする。ブルースっぽくしたり、ボッサっぽくしたり。そこで、田村は学生に楽器を使わないインプロをさせる。つまり、歌ったり手を叩いたりするのだが、みんな最初は恥ずかしそう。表現するという意味がよくわかってない様子だったが、わずか2時間で、自分の耳で聞いて音を出すという作業が驚くほど上達した。聞いているだけで、勉強になりました。

    6時から8時は、私の「FUKUSHIMA」を演奏する学生ビッグバンドの授業。もう先週、問題なくできていたから、最終確認とランスルーをすることにした。みんな上手なのに、弾けないところがなんとももどかしい。田村もバンドに入って演奏するが、どうして学生のおじいちゃんくらいの年齢の田村が一番元気なの?サンディーが、テナーの子に思い切りブローさせる。なぜか続かない。これって大変なの?私はいつも自分のビッグバンドで、みんなとにかく元気で弾ける演奏ばかり聴いているから、おとなしいのにびっくり。サンディーにホテルまで車で送ってもらってから、今日はまだ行っていない中華料理屋に行く。海老餃子蒸したのと、レタス炒め、麻婆豆腐をいただく。どれも美味しい。麻婆が豚肉のひき肉の他にエビとイカの細切れも入っていて、こんなの初めて。クージーのレストラン街、わずか100メートルほどの間に小さな店がたくさんあり、どれも美味しくて、とても楽しめた。ここでのステイはあとふた晩。


    | ツアー日記 | 22:07 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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