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2017年5月6月オーストラリアツァー6
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    5月29日(月)

    荷物をまとめて、10時半にメースに空港まで送ってもらう。途中、パースの炭鉱でもうけまくっている大金持ちの超バブリーな家を見る。まるでホワイトハウス。パースは炭鉱の町。美術館やホワイトハウスのような家に夫婦二人だけで住んでいたりするらしい。想像しようとしても、どうもイメージがわかない世界だ。掃除が大変だろうなんて思うのは、私が庶民だから?

    空港でゲートに向かう。またペットボトルの水をセキュリティーでバッグから出し忘れたが、お咎めなし。オーストラリアは軍隊を国外に出していて、テロも怖がって難民の受け入れも厳しいのに、なんでこんなにチェックが甘いのかは謎。

    シドニーまでは4時間。気流のせいか、帰りの方が早い。シドニーの空港のゲートにアリスターが迎えに来ていて、びっくり。そういえば、セキュリティーチェックを通ってゲートまで入るときに搭乗券を見せなかった。つまり誰でもゲートまでこれるわけだ。これもなんか不思議。

    アリスター宅にチェックイン。荷物を置いて、歩いて近所のタイレストラン。ここに連れて来てもらうのは3回目。私たちの大好きな店だ。どれを食べても美味しい。幸せにアリスター宅に戻る。

     

    5月30日(火)

    アリスターとスー夫妻は年代も私たちとほぼ同じで、生活パターンも似ている。朝は7時半とか8時に起床。しっかり朝食をいただく。素晴らしいエスプレッソマシンを持っていて、美味しいコーヒーを入れてもらえるのが嬉しい。さあ、今日から3日間ほぼオフ。どうしようかと困惑。アリスターとスーの勧めで動物園に行くことに。スーが付き合ってくれる。電車に乗り、フェリーに乗り、オペラハウスを右手に見ながら動物園に。フェリーの後は、ケーブルカーで丘の上まで。動物園入り口は丘の上。そこからフェリー乗り場まで降りてくる形で動物園のコースができている。私は、ワニの大ファン。なにせ怖い。そんな顔しなくてもって顔してるし。大きな口も迫力ある。ワニはミスできない。動物園は象の赤ちゃんが生まれたばかりで、これもハイライト。というわけで、ワニや蛇、トカゲ、象、コンドル、鳥類ばかり見ていて、カンガルー、コアラ等のオーストラリアの動物はパス。前回、そういう動物は見て回ったので、もういいかなぁと思い、ジェラシックパークのようなオーストラリアの雰囲気を楽しむには、最高のコース。前回、動物園に行ったのは15年くらい前?ツアー先のセントルイスで同じプロジェクトで来ていたグルジアのミュージシャンと一緒に動物園を回った。グルジアの大男たちは大はしゃぎだった。

    フェリーと電車を乗り継ぎ、疲れ果てて、帰宅。今夜は、私たちが天ぷらでも作りますということで、スーパーに買い物に。寿司に使えるコメとのり、わさびを見つけて、急遽手巻き寿司に変更。寿司ダネはアボカド、田村の卵焼き、きゅうり、スモークサーモン、オイルサーディン。大成功!とても美味しかった。

    食後は疲れ果てて、熟睡。

     

    5月31日(水)

    オフ2日目。午前中はメールの返事等に終われる。昨晩のレフトオーバーで寿司ランチにして、午後はアリスターとスーの9月の来日時の打ち合わせ。アリスターは学校で博士論文の仕上げをしている間、スーと私たちで、日本のスケジュールをたてる。彼女のような優秀な人がマネージメントしてくれるアリスターはすごい幸運。羨ましい。でも、スーが真剣なのは、ツアーが終わってからの2日間のフリータイム時の温泉旅行。

    洗濯もさせてもらって、充実の一日。アリスターが学校から帰宅して、今夜は彼とスーでステーキディナーを作ってくれる。オージービーフってこんなに美味しいのというくらい、美味しいステーキ。アリスターの焼き加減の素晴らしさに感動。そういえば、一歩も外出しなかった。

     

    6月1日(木)

    オフ3日目、とはいえ、午後は2時間レッスンが入っている。大学で指導したアンサンブルクラスのピアノの子がプライベートレッスンを希望して、レッスンすることになった。午後はバスで大学に行き、2時間レッスン。クラシックピアノとジャズピアノをデュアルメジャーでとっている大学4年生。卒業後はアメリカで修士課程を取りたいという。オーストラリア生まれだが、チャイニーズの長身の東洋美人。4年生なので、さすがにジャズの基礎的な理論とか方法みたいなものは知識としてあるが、まだまだ身にはついていない様子。こればかりは、時間をかけて習得するしかない。色々と話していたら、実はクラシックやジャズの他に、一番好きなのは自分でコンピューターでサンプルした音を使ったり、ピアノの演奏を録音して加えたり、歌ったトラックを加えたりしながら、オリジナルをコンピューターのソフトを使って作ることとか。今まで作ったトラックを聞かせてもらった。かっこいいクラブっぽい音楽だが、どこそこにオリジナリティーが感じられて、素晴らしい。なーんだ、もう自分の音楽を作り始めているんじゃない、と言ったら、これは、遊びで楽しくてやっているだけだと言う。この国の教育も、辛いことを続ける努力するのが一番大切というものらしい。こう言う音楽でまずは、自分の作品として、CDを一枚完成することを進める。目がキラキラ、将来に不安とときめきを持っている、素敵な女性の彼女が最後にびっくりすることを言った。「今、こんな風に一生懸命やっているけど、私は女性だから、結局はすべて実らないんじゃないかと時々不安になる」正直、腰が抜けた。私も女だけど、今までそんなこと考えたこともなかった。音楽を始めてから、女性だからということでマイナスに感じたことは一度もなかった。体力や生理的には、女性は確かに厄介な部分はある。女性であることや日本人であることを音楽をやる上で、特別に考えたり感じたりすることはなかった。もちろん、アフロアメリカンの男でないとジャズはできないと思っている前時代の方はいらっしゃるかもしれないが、そんなこと言ったら、呆れられるのがオチだ。「そんなことは、全く考えない方がいいと思う。人生は思い描いて進めば、そうなるのだから」と話したが、なぜそんなことを感じたのかが、とても気になった。

    アリスターの車でアリスター宅に帰宅。みんなでインディアンレストランへ。インド料理でも、ちょっと今風、インディアン・ヌーベル・キュイジーヌ。明日は、マイナス4度まで冷え込んでいるキャンベラに移動だ。

     

    6月2日(金)

    朝9時15分、アリスターにバス停まで送ってもらう。10時のバスでキャンベラに向かう。昨年1月のKAZEのツアーも同じコースだった。3時間半の予定が渋滞もなく3時間でついてしまう。途中、牛や羊が放牧されていて、他は何もないという土地ばかり。広々と広がる地平線、人々がのんびりしているのはこの広々に起因しているのかも。

    キャンベラのバス停には、今夜のコンサートを主催してくれるStreet Theaterの人が迎えにきてくれていた。彼女の車で会場の場所を通りながらホテルに向かう。昨年もびっくりしたが、この街はやたらに整然としていてゴミが全く落ちていない。ホテルで遅いランチをしてちょっと休んでから、徒歩で会場に。歩いて5分とか言われたけど、10分近くかかる。その上、寒い。会場には、シドニーからSirens Big Bandのメンバーが車に分乗して到着。ステージのセッティングとサウンドチェック。舞台監督の女性が、下町のおばちゃんみたいで、おばちゃんがステージで指示出しているのが、いい雰囲気。

    オーストラリアは日本並みにPAを使う。アメリカやヨーロッパではアコースティックなジャズだったら、よほど大きな会場でない限りドラムにマイクなんて立てない。ドラムからしっかりサウンドチェック。2週間前に1回リハ開いただけなので、ソロを短めで頭から最後までランスルーのリハをする。2週間前のリハより、私もレデイースバンドの前に立つことに慣れたし、みんなも随分と打ち解けてきていて、いい感じだ。

    控え室は私と田村だけ別の部屋にしてくれたのだが、みんなの部屋に行ってピザのデリバリーを一緒にご馳走になる。体育館のように大きな控え室で、みんなで車座になって床に座り、話しながらピザを食べていると、なんかすごく楽しい。「女子会」だ。

    1部は田村—藤井のデュオ。気持ちよく演奏させていただく。2部は組曲「FUKUSHIMA」を50分超演奏する。正直、ノックアウトされました。素晴らしいバンドだ。メンバー全員が心底音楽に入り込み、全身全霊で演奏してくれた。終演後、CDもやたらに売れて、幸せな晩。なぜか主催者は全て帰ってしまっていて、田村と二人で徒歩でホテルに。途中開いていたチャイニーズレストランで餃子、チャーハン、青菜炒めにビール。餃子がすごく美味しくて、さらに幸せに。

     

    6月3日(土)

    ホテルの朝食は29ドルだそうで、もちろんパスして、近所のカフェに。軽くすませて、荷物を整理し、11時にチェックアウト。ホテルのフロントに荷物を預け、ロビーでネットに繋いで仕事。12時半に日本大使館の文化担当の方と待ち合わせ、一緒にホテルでランチの予定。昨晩は大使館のスタッフのイベントで私たちのコンサートに来れないからと、わざわざリハーサルを夕方に覗きにきてくださったくらいに熱心な方。お話が面白くて、やたらに盛り上がり、オーストラリアの様々な情報も教えていただく。なるほど、今のオーストラリアの物価の異常な高さは、バブル状態らしい。物価が高いということは、給料も高いということだ。このまま上がり続けるわけにはいかないだろうから、ちょっと怖い気がする。食後、ホテルでタクシーを呼び、空港に。ドライバーは20年前にエチオピアから移住してきた人で、エチオピアジャズの話で盛り上がる。キャンベラは首都ではあるが、人口は40万でそれも郊外まで含めての人口だそうだ。空港についても、ほとんど人がいなくて驚く。人間50年以上やっていると、色々と気がつくことがある。人口的に作った街が成功する場合が少ないということも、多々見てきた。ここもある意味、そんな街みたいだ。人間は社会動物だから、放っておけば集って街を自然に作る。

    メルボルンまで飛んで1時間ちょっと。空港にはフェスティバルのスタッフが迎えにきてくれている。オーストラリアのすごいところは空港のゲートまで出発だろうと到着だろうと搭乗券のない人が入れる。迎えのお兄さんと預けたカバンが出てくるのを待ち、ドライバーが待っているところに。なんとBMWの新車。BMWがスポンサーということらしい。ドライバーのおじさんも迎えのお兄さんもボランティアスタッフ。海外のフェスティバルは、そういう形で市民を巻き込んで成立させている。大渋滞の中心地にあるホテルに到着。フェスティバルが絡むのは火曜日からなので、それまでの3泊は自費。ということは当然、安ホテル。チェックインしてから、すぐに近所に食事に出かける。ホテルの近所にインド料理、和食居酒屋、タイ料理、色々とあって楽しい。和食居酒屋に行ってみる。揚げ出しとうふ、ナス田楽、アボカドサラダ、ガーリックチャーハン、どれも美味しかった。ウエイトレスのチャイニーズのお姉さんが、「私たち日本からだけど、どれも美味しかった」と言ったら、大喜び。店には誰も日本人はいないけれど、日本からのお客さんに褒められたら、みんな大喜びすると喜んでくれた。

    安ホテルは慣れているが、エアコンをつけても部屋がなかなか暖まらない。外は息が白いくらい寒いので、これは辛い。フロントに電話してチェックに来てもらう。エアコンは壊れていないが、部屋の広さに比べパワーがなくて暖まらないらしい。満室で今夜は他の部屋に移れないという。諦めて、シャワーで温まりベッドに入る。明日、部屋を変えてもらおうと話しながら就寝。

     

    6月4日(日)

    朝までエアコンを強でつけていたら、部屋がだいぶ暖かくなった。まあ、これならいいかと、朝食に。ここのホテルの素晴らしいところは、朝食が6ドル!キャンベラのホテルの朝食が29ドルだったから、いかにホテルのランクが違うのかというのは歴然。この6ドルの朝食、コーヒーを除けば悪くない。アメリカや日本の安いホテルの朝食よりはずっと手作りできちんとしている。朝食後は、たまったメールの返事とかを片付ける。今日は、アメリカボストンのニューイングランド音楽院時代の友人にランチに誘われている。ジョナサンは、ブリスベーン出身のトロンボーン、ベース、タブラをこなす優秀で優等生な音楽家。当時、バークリーの学生だったギタリスト、イラン生まれのマスタネと結婚して、今は2児の父。メルボルンの大学で教鞭をとりながら、今はPhD、ドクターを取るために勉強もしている。オーストラリアのミュージシャンはみんなドクターを懸命に取得する。ドクターがあれば、大学で3日か4日働けば生活できるようになるそうだ。アリスターもサンディーもメースもみんなドクター。日本ではジャズミュージシャンがドクターを取るという発想自体ないし、取得したところでそんなに仕事があるとはとても思えない。ジョナサンもマスタネも菜食主義。ごちそうになったのは、手作りのフムスにひじきと切り干し大根の和え物。それにマスタネ手作りのイラン料理。くるみを潰して、ざくろのジュースで伸ばし、見た目はカレーみたいだが、もっとリッチで美味しい。二人の子供は10歳と8歳くらいの兄妹。ふたりとも本当にいい子で、黙って一人で遊んでいる。食事をごちそうになり、会話を楽しんだら、また車でホテルまで送ってもらった。

    夕方からは私たちの木曜日の会場でもあるJazz Labというクラブにビル・フリーゼルを聴きに行く。サザンクロス駅から電車で6駅。降りてみたら何もない郊外。クラブには今夜はsold outとある。エーーー、はるばる来て入れないの?フェスティバル出演者だからどのショーにも行けるパスはあるのだが、それはもちろん入れる余裕がある場合のみ。でも、ここまで来て悔しい、と一応クラブに入ってみる。開場は6時半だが、まだ5時半。出てきたお兄さん、アーティストパスでは入れない?と聞くと、「今夜はいっぱいで無理ですね。あれサトコ?」へ?お知り合いですか?「2007年にベネッツレーンでビッグバンドで演奏した時にバーにいたスタッフだよ」10年前!「6時半にくれば、黙って潜り込ませてあげるよ」まさかメルボルンで顔がきくとは思ってもみなかった。長く生きているといいこともある。近所のスポーツバーでコーヒーを飲みながら、オーストラリアラグビーを観て時間を潰す。6時半に会場に戻ったら、長蛇の列。なんとか後部の階段に座れるところを見つけて二人で座る。立ち見がいっぱいでステージは何も見えないが、立っているよりは楽。まったりと1時間、およそフェスティバル受けを計算していない淡々とした音楽を楽しむ。駅に行ったら電車が出たばかりで、30分待たないといけない。電車を待たずに乗れるのは、東京の銀座線と丸ノ内線くらいです。なぜか、満員だった聴衆は誰も駅にはやってこない。みんな車?トラム?

    もう結構な時間。ホテルの隣のインドレストランがまだあいていたので、飛び込む。メニュー見て、びっくり!インドチャイニーズというコーナーがある。確かにあったって不思議じゃない。行ったことはないけれど、インドにだって中国料理店はあるに違いない。田村はおとなしくベジタリアンビリヤーニ、私はインドチャイニーズの焼きそば。なんと、これがカレー味で美味しかった。文化は融合だ!爆発だ!

     

    6月5日(月)

    ホテルのリーズナブルな朝食後、部屋にこもりコンピュータで仕事。私たちはマネージャーがいないので、演奏していないときはひたすらマネージャーの仕事。ツアーの細かい準備や、CD製作、チラシ製作等、やらなくちゃいけないことはやってもやっても無くならない。ランチは、外の空気を吸いに繁華街の方まで歩いて行ったら、以前友人に美味しいと教えてもらったショロンポー屋さんを発見。隣がラーメン屋。どちらも長蛇の列。ショロンポー列加わり、でも回転が早いのか5分くらいで店内に案内される。ショロンポーに春巻きに青菜炒め。ショロンポーが絶品でした。田村はあまり好きではなかったのに、このショロンポーは今までで一番美味しかったらしい。ホテルに戻りまた午後の部の仕事。田村は、部屋でちょっとトランペットの練習も。自分の楽器が持ち運べる人が羨ましい。こちらは、楽器の置いてあるところまで出向かないと演奏できない。

    夜は、旧友で共演者でもあるジム・ブラックのコンサートに。オーストラリアのミュージシャンがサイドでのバンド。テナーは10年前にメルボルンのオーケストラと演奏した時にバンドにいたジュリアン。ホテルから徒歩で行ける会場で、チャイナタウンにある。繁華街で嬉しい。終演後はジムとジュリアンに挨拶して、ホテルに戻る途中でコリアンレストランに。パジョンとブルゴギで美味しい夕食。ついに明日からは忙しくなる。今夜は早めに12時前に就寝。

     

     

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