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2017年5月6月オーストラリアツァー6
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    6月5日(月)

    ホテルのリーズナブルな朝食後、部屋にこもりコンピュータで仕事。私たちはマネージャーがいないので、演奏していないときはひたすらマネージャーの仕事。ツアーの細かい準備や、CD製作、チラシ製作等、やらなくちゃいけないことはやってもやっても無くならない。ランチは、外の空気を吸いに繁華街の方まで歩いて行ったら、以前友人に美味しいと教えてもらったショロンポー屋さんを発見。隣がラーメン屋。どちらも長蛇の列。ショロンポー列加わり、でも回転が早いのか5分くらいで店内に案内される。ショロンポーに春巻きに青菜炒め。ショロンポーが絶品でした。田村はあまり好きではなかったのに、このショロンポーは今までで一番美味しかったらしい。ホテルに戻りまた午後の部の仕事。田村は、部屋でちょっとトランペットの練習も。自分の楽器が持ち運べる人が羨ましい。こちらは、楽器の置いてあるところまで出向かないと演奏できない。

    夜は、旧友で共演者でもあるジム・ブラックのコンサートに。オーストラリアのミュージシャンがサイドでのバンド。テナーは10年前にメルボルンのオーケストラと演奏した時にバンドにいたジュリアン。ホテルから徒歩で行ける会場で、チャイナタウンにある。繁華街で嬉しい。終演後はジムとジュリアンに挨拶して、ホテルに戻る途中でコリアンレストランに。パジョンとブルゴギで美味しい夕食。ついに明日からは忙しくなる。今夜は早めに12時前に就寝。

     

    6月6日(火)

    さて、今日からちょっと忙しい。朝食をホテルで済まし、荷物をまとめてホテルの前で9時45分に来るはずのフェスティバルの迎えを待つ。寒い。迎えが来ない。最初の予定は自力で今日から泊まるホテルに移動するはずだったが、私がフェスティバルに頼んで、迎えに来てもらうアレンジをしてもらった。9時55分に、不安になり始め担当者に電話してみる。留守電応答。ホテルの前で待ってるんですが、とメッセージを残す。すぐにコールバック。「遅れていてごめんなさい。今、そちらに向かっている途中ですから5分待ってください」蕎麦屋の出前です。もちろん10分後に到着。年配のおじさん登場。今日から宿泊するフェスティバルが用意してくれた高級ホテルに向かう。これが、私たちの常。いいホテルに泊まるのが目的でツアーしているわけではない。バッグパッカーが泊まるようなホテルの翌日は超高級ホテルだったりする。もちろん高級ホテルは快適だが、演奏できるのだったらどこにでも行って、よほどのひどい状態でなければどこのホテルにでも泊まる。金銭で価値を測っている多くの人たちからみると、奇異に映るに違いない。今回は、たまたまフェスティバルが素晴らしいホテルをとってくれた。ホテルに着いたら、今回の共演者のトニー・バックが待っていた。荷物だけホテルに預け、すぐに別の車でリハーサルスタジオに向かう。今回のバンドは、田村、藤井、アリスターにドラムのトニーのカルテット。このフェスティバルのために組んだバンドだ。曲も全て新曲をそれぞれが持ち寄った。リハーサルスタジオまで結構遠い。アリスターはシドニーから飛んで来て、メルボルンの空港から直接来る。11時過ぎから新曲を演奏してみる。なかなか面白くなりそう。このバンドの組み合わせは初めてだが、みんな顔なじみ。田村はトニーとベルリンで共演したことがあるが、私は初めて。なんか、やたらにいい雰囲気でリハーサルが進む。1時半には、もう終了。明後日が本番だが、明日もリハーサルの予定。スタジオのオーナーがアメリカ人で日本に年2回野球選手のスカウトに行くという話で盛り上がる。

    フェスティバルの車を呼んで、ホテルに戻りチェックイン。部屋に荷物を置いて、遅いランチに出る。ホテル隣のモールのフードコートで、私は中華を食べる。

    部屋に戻り仕事をしていたら、アリスターからメールが入る。今夜7時からアリスターの友人が演奏するから、行かない?会場は昨晩のジムの会場と同じ。つまり中華街の近く。どうせ夕食に出かけなくてはだから、二つ返事で誘いにのる。歩いて20分ほどだが、寒いのでタクシーを呼ぶ。この運転手がひどかった。こちらが、知らないと思ったのか、遠回りをしているようだ。何せ今時は電話のGPS機能で、初めての街でもどこにいるのか把握できる。「あれ、これ反対方向じゃない?」しかもやたらに混んでいる。「混んでいるから、歩いた方がいいのかな」と言ったら、「その方が俺にもあんたにもいい」とすごい感じの悪さ。ついに、オーストラリアで感じの悪い人間を見た。なにせ、みんなすごいナイスなので、ちょっと不気味ではあった。とんでもないやつと思いながら、こんな人もちゃんといるじゃんと意味不明に嬉しくなる。散々遠回りで到着。

    アリスターの友人のバンドはBFKというボーカル、ピアノ、テナーのトリオ。ゲストでルクセンブルクのバイブが入る。終始美しく、精巧で非の打ち所のない工芸品のよう。全てが額の中に収まるような表現に、途中から奇妙な気分になる。これって、常にナイスなオーストラリア人そのもの?本音を聞きたい気分になる。田村は、ブレない方向性で気に入った様子。いつもは、クリティカルな田村なのに。私はいつもなんでも気に入るのに。コンサートのあと、アリスターが知っているギリシャレストランに。これがまた超美味しかった〜〜。ホテルに徒歩で戻り、12時過ぎに就寝。

     

    6月7日(水)

    今日もリハーサル、高級ホテルの朝食は、やっぱり素晴らしい。並んでいる料理もバラエティ豊かだが、そのどれもが美味しいというのがすごい。味噌汁だけは美味しくなかった。こういうホテルで朝食をとると、つい食べ過ぎてしまって、気がつくと体重が増えてしまっている。10:20にホテルに迎えの車がきて、今日もリハーサルスタジオでリハーサル。ホテルからスタジオまで40分近くかかる。しっかりとリハーサルして、3時過ぎにホテルに戻り、また近くのモールで遅いランチ。4時半に電話でシドニーのラジオインタビュー。5時に車が迎えに来て、今度はリハーサルスタジオと逆方向、南に5、6キロ。雑誌の編集部があるところで、フェスティバル企画の「ジャズにおける女性」のパネルディスカッション。正直、女性だからということで、嫌な思いを一度もしたことはないので、何を話したらいいのかわからない。日本は欧米に比べれば、確かに圧倒的に女性の社会的活動もまだまだだし、様々な弊害もあるし、女性も含めて社会全体が持っている女性に対してのイメージと要求される役割は、女性の社会的な活動を制約することは事実だ。でも、そんな社会や職場の中で、ジャズは女性としての差別をほぼ全く受けないところだと思う。男性のミュージシャンも女性のミュージシャンも性差は考えていないと思う。音を出していいかどうかが全てだ。パネリストは私も含めて四人だったが、皆ミュージシャン。そのうち、三人が私とほぼ同じ経験。一人だけ差別や待遇の違いが存在すると非難した人がいた。そうかなぁ….と思いつつ、ディスカッションは終了。すでに7:15。迎えの車に飛び乗って、ホテルに行く。ここで田村とアリスターをピックアップして同じ車で友人が待っているレストランに。これが、朝リハーサルしたスタジオと同じ、ホテルから北に30分ほどのところにあり、今日は北に40分、南に30分、北に1時間、と移動だけでも大変。友人とはスリランカからの難民がやっているレストランで会食。すっかり待たせてしまって、申し訳なかった。前菜は、まるで日本の野菜のかき揚げ。何もかも美味しくいただき、田村は完食!Uberを呼んでもらってホテルまで戻る。Uberを待っている間、アリスターは深刻な表情で電話で話している。どうしたのか聞いたら、シドニーの自宅が大雨の漏水で電気が止まってしまっているらしい。ただの停電ではなく、漏水で自動的にブレーカーが降りたとなると、ショートしたりしても大変だし、心配だ。メルボルンは晴れているのに。シドニーはここ数日、スコールのような大雨だそうだ。この国の大きさを思い出す。

     

    6月8日(木)

    今日はメルボルン・ジャズ・フェスティバルのコンサート。ほぼ同時刻に別の会場でカーラ・ブレイがオーストラリアで初めてのコンサートとあって、お客さんがこちらにも来てくれるか心配。朝食は、ホテルで済まし、昨晩メルボルンに日本から到着した田村の旧友ご夫妻と連絡を取り合う。ランチを先日アリスターと行ったギリシャレストランで食べることにして12時前にそこで待ち合わせる。アデレイドから25時間鉄道の旅でシドニーまで行き、そこからメルボルンに飛んで来た。シドニーの雨と雷の影響で飛行機が遅れ、大変だったそうだ。ホテルから会場に向かう車の迎えが1時半なので、早々に失礼してホテルに戻る。またまた渋滞もあり、1時間近くかかって会場に到着。アリスターがPAエンジニアをとても信頼できる人に頼んでくれて、サウンドチェックも順調、安心。彼はネックスのエンジニアでもあり、彼らのツアーには同行するらしい。昨年のネックスの日本のツアーにも同行していたという。羨ましい限り。私は、PAは最小限しか使わないが、ピアノという楽器の特性上、どうしてもマイクで拾わないと無理という楽器編成の場合が多い。ドラムが入っていて、会場が200人以上のキャパだったら、まず絶対マイクが必要になる。それでも、モニターには何も返してもらわない場合が多いが、会場にどんな音でピアノがなっているのかは、エンジニアを信頼するしかない。せっかく、生のピアノを鳴らしているのだから、電気ピアノのような音にされたら悲しい。信頼できるエンジニアに常に同行してもらえて、任せられるマネージャーがいて、理解してくれるピアノ調律師がいれば、人生はもっともっと楽になるのに。

    サウンドチェックも済んで、みんなで近所のカフェにコーヒーを飲みに行く。どこのカフェでもコーヒーが美味しいオーストラリアはいい国だ!!

    会場に戻り、楽屋でみんなでのんびり。ドラムのトニーに結成30年のネックスの誕生経緯とか聞く。とても面白いし、考えさせられる内容だった。音楽とかジャズとかについて根本から見直す気分になった。

    フェスティバルのアーティスティックディレクター、メラニーの紹介で、演奏を始める。4曲、それぞれ持ち寄った新曲のフェスティバル委嘱プロジェクト。メンバーも聴衆も主催者も大満足の演奏となった。これだけでこのプロジェクトが終わってしまうのは、なんとも悲しい。なんとかどこかで再演したい。同じクラブで次はネックスの演奏。その前に日本からの友人夫妻とアリスター、フェスティバルの担当者で近所のメキシコタコス屋に。ワインとタコスをクイックでいただき、会場に戻る。ネックスはここの会場で4日間毎晩演奏しているが、地元オーストラリアでも大人気。結成30年でも全くぶれない美意識。彼らの演奏を楽しみ、フェスティバルの車でホテルに戻る。アリスターと田村とホテルのバーでタスマニアのウイスキーを楽しむ。日本のウイスキーがスコッチを凌ぐのと同様に、タスマニアのウイスキーは今や世界でも有名。なるほど、一杯24ドルの価値のある美味しさ。もしかすると、今まで飲んだウイスキーの中で一番美味しかった。

     

    6月9日(金)

    ホテルで朝食。10時半にアリスターと待ち合わせて徒歩5分のABCラジオに。2007年に初めてオーストラリアに来た時に、インタビューしてくれた現代作曲家のアンドリュー・フォードの番組出演。といっても、アンドリューはシドニーの放送局にいて、私はメルボルンの放送局でヘッドフォンをつけてインタビュー。彼自身が音楽家だけあって、話が楽だ。

    http://www.abc.net.au/radionational/programs/musicshow/satoko-fujii/8605514

    (ここで聞けます)

    20分ほどですみ、ホテルに戻る。12時にホテルをチェックアウト、荷物をホテルに預け、3時過ぎまで時間を潰さないといけない。アリスターと田村と3人で近所のカフェに行き、コーヒー飲んで、ランチ食べて、のんびりしてホテルに戻る。これからアリスターとのトーク。司会はゲーリー・コッシ。2011年にma-doで来た時にABCラジオで取り上げてくれた評論家。1時間のトークにもたくさんの方にいらしていただいた。終わってから、ステージに話に来てくれたのはパースのジャズフェスティバルにも来てくれたジャズファン。パースでは、メルボルン・ジャズ・フェスティバルのカーラ・ブレイのコンサートに行くから私たちのコンサートには無理かもしれないと話していたが、タクシーを飛ばして両方行ったらしい。えらい!!

    この英語力で、トークなんかするんだから大変。演奏よりはるかに緊張。その割には喋り捲っているらしいが。音楽の話しや日本のシーン話しや、文化全体にも話が及ぶ。終了後はフェスティバルの車で空港に。今週末は祝日で休みが長くなるということで、大渋滞。フライトに間に合うのか?心配してもどうしようもないので、さっさと眠らせていただく。1時間前に着いて、チェックイン、ゲート近くで食事。なにせ、これを逃したら今夜は食事抜きかも、ということで、空腹でもないのに食べる。そんな状況が多く、どんどん太る。8時のフライトが30分遅れ、到着もしっかり遅れて、ホテルに入ったのは夜11時近かった。でも、メルボルンよりはずっと暖かいシドニーにホッとする。

     

    | ツアー日記 | 09:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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