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北米ツアー2019春その1
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    by 藤井郷子

     

    2019.4-5 北米ツアー

     

    4/25(木)

    伊丹-成田-ワシントンDC-ポートランド(メイン州)2回乗り換え、朝4時に起きてからほぼ24時間でポートランドに到着。成田からのフライトでキャビンアテンダントの食事サービスの時に、トマトジュースが私のジーンズとスカーフにはねた。日本のエアラインはすごい!着替えを持ってきてくれて、到着までに洗って乾かしてくれた。なぜかキャビンアテンダント全員が知っていて、すれ違うと皆丁重に謝る。他の国のエアラインじゃ、ちょっとありえない。

    日本はすっかり春になったというのに、冬のようなポートランド。空港に主催者のポールが迎えにきてくれてホテルにチェックイン、その後ポールと一緒に夕食。ポートランドはロブスターや他のシーフードで有名な場所。エビフライとビーフBBQをいただく。どちらも美味しかった。食後はさっさとホテルに戻り、爆睡。

     

    4/26(金)

    朝起きたら電話してとポールに言われたが、一緒に朝食のはずが、田村が起きずに昼食になる。日本にも12年住んだことあのある写真家でジャズのFM放送もやっているデイブと4人で行ったお目当ての店は休みで、その前の店で軽くサンドイッチとスープ。地元の人のチョイスだけあって、この店も美味しかった。ランチ後、デイブの作品も展示している写真展に行く。アメリカ北端のメイン州、アーティストも多く住んでいて、写真も見応えがあった。デイブは日本からアメリカに戻って、ポートランドに住み漁師たちを撮影してきた。ポートランドでは、海岸沿いに大きなホテル建設のプランがあり、その計画が進めば漁師たちの猟場が失われ、自然も大きく損なわれることになる。デイブは市役所で漁師たちとともに反対表明をし続けている。どこでも同じようなことが起きている。夕方、ニューヨークから今回の共演者、ジョー・フォンダが到着する。みんなで会場近くのベトナムレストランに夕飯に行く。私は炒め物、田村はパッタイ(なぜかタイ料理)、ジョーはフォーを食べ、会場に。それにしても真冬の寒さ。冷たい雨だが、いつ雪に変わってもおかしくない気温だ。会場の教会はありがたいことに暖房がしっかりきいていた。熱心な聴衆で演奏も自然に熱が入る。終演後、ビールを飲みに行くが、お店がもう閉まっていて、おとなしくホテルに戻りさっさと寝る。

     

    4/27(土)

    今日の会場はここポートランドから車でわずか1時間のメイン州のキタリー。会場入りは5時半だから、こちらがホテルのチェックアウト12時からどこかで時間を潰さないと。昼はジョーがまた大好きなベトナムレストランで、私たちはBBQとサラダの乗っている麺、バーミッチェリ、ジョーはまたフォー。昼頃ポールはバスでニューヨークに向かったが、その留守宅でジョーと私たちとデイブとで歓談。飛行機でみた映画の話からデイブの日本での生活や仕事の話まで、話は尽きずに時間潰すどころか足らないくらい。4時半にジョーの車でキタリーに向かう。昔ボストンに住んでいた頃、キタリーはアウトレットがあるお買い物の町だった。まさかそんなところにクラブが出来たとは。タップダンサーのドリカが設営したクラブは、彼女がポートランドのポールがかつてやっていたクラブ「カフェ・ノー」に触発され開いた店。とてもいい感じで、その地域には雰囲気のいいカフェやレストランが並び、昔のアウトレットの街とは想像できないくらい変わっていた。開演前に近所のレストランで、クラムチャウダー。ニューイングランド地方ではミスできない味。美味しかった。コンサートにはボストンの北の町、ノースアンドーバーからもバークリー時代の旧友が来てくれたり、近所の町からニュージャージーで昨年12月にやったコンサートの主催者のお父さんが来てくれたりしていて、これまたいい雰囲気のコンサートになった。終演後、友人の車で友人宅に。今夜から2泊お世話になる。

     

    4/28(日)

    泊めていただいている旧友は日本人ピアニストとアメリカ人ベーシストのご夫婦。もうお嬢さんも結婚して、ひろ〜いコンドミニアムに二人で住んでいる。最近、演奏活動を活発に再開して、話が尽きない。ボストンから共通の旧友たちも遊びに来て、すっかり話が盛り上がる。その上、彼女は料理上手で、筍ご飯からシュウマイから全て手作りの美味しいご飯。話題は30年以上前の昔話から、なんと老後の話まで。会話の合間にツアーでは大事な仕事の洗濯をさせてもらった。

     

    4/29(月)

    朝10時に友人の車でニューヨークに出発。約5時間。日本だったら長時間ドライブだが、アメリカではみんな普通にやっている。毎週5時間ドライブで仕事に通っている友人もいる。時差ボケがまだまだの田村は車で寝ていたが、私はまだ尽きない話で珍しく道中一睡もしなかった。途中でランチということになり、iPhonegoogle mapでレストランを探してみる。便利な世の中になったもんだ。田村がFrank Pepeを見つける。私の大好物のあさりのピザの店だ。コネチカット州にあり、貝好きにはたまらない。ラッキーなことに並ばずに入れて、興奮のままにピザをいただく。4枚目くらいを食べているときに、ガリッというすごい音。なんと、歯がかけたようだ。友人も気づくくらいの大きな音だった。痛みはないが歯のかけらが。幸い痛みはないが。あさりの殻があったのか….。人生、一瞬先は闇です。それでもまだしっかりピザをいただき、車に戻る。ニューヨークのホテルまで送ってもらい、彼女はお嬢さんが住んでいるクイーンズに向かう。今夜は、ニューヨークの友人と食事の約束。グルメなご夫婦で連れて行ってもらうレストランにハズレはない。今回はステーキがとびきり美味しいイタリアン。私が大好きなブルックリンにあるステーキの名店「ピーター・ルーガ」を凌ぐような美味しさ!ブルックリンまでわざわざ行かなくても、マンハッタンでこんなステーキが食べられるとは。食べて飲んで喋っての楽しい時間を過ごし、ホテルに戻りバタンキュー。明日から怒涛の毎日が始まる。

     

    4/30(火)

    今日明日が今回のツアーで一番忙しい。今日の午後、藤井オーケストラニューヨークとリハーサル。全て新曲持参で来ている。素晴らしいミュージシャンたちだから、何も心配していないが、一体どんな音楽になるのか音を出すまでは全貌は掴めない。午前中にちょっと違和感のある歯が心配で、友人たちに助言をもらい、マンハッタンの歯医者さんに木曜日に予約を入れる。それまで、痛くならなければいいが。日本は10連休突入で、行きつけの歯医者さんに電話で相談もできない。

    午後1時半からスタジオをおさえてある。ランチはスタジオ近くのインドレストランで簡単に済ませる。痛くはないが、奥歯が欠けているので食べにくいし、なんかちょっと食事に意気消沈気味だ。

    今回はフルメンバー15人のうち、都合がつかない二人を除いた13人のバンド。地下鉄が遅れたり、アパートの水漏れが起きたり、みんな集まるのも大変。ど〜んと構えてないと病気になる。なんと同じ部屋で直前までニューヨークでビッグバンドをやっている日本人女性がリハーサルをしていた。メンバーが紹介してくれて、初めてお会いした。2時くらいからリハーサル開始できたが、3時半には全て終了。大満足のサウンドで、夜のコンサートがワクワクだ。一旦解散、今回の会場、ストーンに7時過ぎに集合。その前に会場近くのダイナーでハンバーガーとサンドイッチで夕食をすませる。私も田村もアメリカのダイナーはそれなりに好きで、これも文句なし。8時半からコンサート。超満員のお客さんで、ニューヨークのコンサートには必ず来てくれるファンの方々の顔も見える。

    大編成のユニットでのオリジナル楽曲の演奏は学生時代からすでに30年やっているが、信頼するミュージシャンたちの演奏で自らの楽曲を聴きながら、前でコンダクト、ディレクトするというのは、もう表現のしようのないほど幸せだ。生音の音圧と音楽家たちのエネルギーをバンドの前で一身に受けられるなんていうのは、やってみなければわからない。音楽は、言葉とは違い心を直接繋げてくれる。最高に幸せな晩でした。

    ホテルに戻り、ビールで乾杯。今夜の録音を聴きながら明日の作戦を練る。明日は朝一番でレコーディングスタジオに行き、このオーケストラでの録音だ。このバンドでのCDはこれが11作目になる予定。

     

    5/1(水)

    ホテルのシリアル朝食をとり、朝9時前にホテルを出発。スタジオは地下鉄で30分、クイーンズのアストリアにある。全幅の信頼を置いているエンジニア二人がやってくれるので、何も心配はしていない。こういう人たちと仕事ができるなんて、本当にラッキーだ。スタジオに着いたら、もうすでにマイクから譜面台から全てセッティングされている。さすがの仕事ぶり。メンバーは三々五々集まり、簡単なマイクチェック。用意しているマイクは明らかにメンバーの音を知っていてその特性に合わせたマイク。同じサックスセクションでも全然違うマイクが置いてある。サウンドチェック後にまた微調整で別のマイクに変えるキメの細かさ。

    11時過ぎから録音開始、すごいスピードで進み、なんと3時過ぎに全曲録音できた。遅いランチを近くのギリシャレストランで食べて、ホテルに一旦戻る。今日はストーンでの5日間の2日目、ジョー・フォンダとのインプロビゼーション。ベースはアンプも使わない、まさにアコースティックコンサート。ジョーは、何が出てくるかわからないミュージシャン。今回のツアーの2日目のコンサートでは、見事な歌声を披露してくれた。ストーンではいつもよりしっとりと深く沈んでいくような演奏で、共演していても、心が洗われるような気分だった。

    終演後、普段はあまり見かけない若い聴衆に話しかけられた。私の楽譜をギターの初見の練習用に買ってくれたそうだ。ストーンは、以前はイーストビレッジにあったが、今は13丁目にあるニュースクールの中の小さなリサイタルホールを会場としている。ニュースクールの学生ならば無料で入場できるのだが、ここで学生も見ることは珍しい。どうしてみんな来ないんだろう。音楽を勉強している学生が音楽聞かないでどうするんだろうと思うが、世界中で同様なことが起きている。

    近所の日本グロッサリーで寿司をテイクアウト、ホテルの近くでビールも買って、ホテルの部屋で遅い夕飯。

     

    5/2(木)

    昨晩近所で買ったパンで朝ごはん。その後田村はまた爆睡突入。韓国料理レストランを近所に見つけたので、そこでランチと思っていたが、もしかすると起きないかも。ところが11:15に目が覚めて、大好物の韓国料理と聞くなり飛び起きる。ランチはそこでビビンパ。美味しかった。韓国街まで行かなくても美味しい店があって嬉しい。ホテルに戻り、歯を磨き、地下鉄で友人に紹介してもらった歯医者に。イーストビレッジの歯医者さん、こちらの説明を聞いて持参した歯のかけらも見てから、口の中を丁寧に調べてくれた。が、「どこもかけていないよ」と。マジですか!じゃ、このかけらは?「確かにどう見ても歯のかけらに見えるけど、95%~99%、これはあなたの歯が欠けたものではない」との診察。確かに違和感は若干あるが、痛みはない。お医者さんによれば、おそらくピザにこれが入っていてそれを噛んだのだろうと。じゃ、他人の歯????それはそれでさらに気持ちが悪い。でもお医者さんによれば、「ピザはオーブンで高温で焼いているからバクテリアは死んでいて問題ないよ。寿司じゃなくてよかったね」 まあ、確かに。お騒がせしました。待合室でまたまた爆睡中の田村を起こして、いきなり春のような日差しのマンハッタンを歩いてホテルに戻る。

    今日はモリイクエさん、クリス・コルサーノとのインプロカルテット。会場入りの前に近所の大戸屋で夕食。日本の大戸屋とほぼ同じ味だが、値段は約2倍。まあ、こちらの外食全般の相場から考えれば、こんなもんだろう。ストーンに6時半に入りセッティング、順調にいって時間が大幅にあまり、開演まで楽屋でひとしきり談笑。クリス・コルサーノとの共演は初めてだったが、評判通りのスペシャルドラマー。私がニューヨークで演奏活動を始めた頃によく出演していたトニックのバーでその頃バイトしていたという話で、そうなんです、もう息子でもおかしくない年代の人と共演するくらいの歳になってしまったのです。ニュージャージーにいるクリスのお母さん、明後日、共演しその後は西海岸、カナダと一緒にツアーするシドニーのアリスターもLAから到着してすぐに聞きに来てくれた。盛会でした。

    連日、音楽ファンだけではなくミュージシャンも聞きに来てくれるのは本当にうれしい。今日は、昨年カナダの同じフェスティバルに出演していたサックスのダリウス・ジョーンズや、MMWのビリー・マーチンも来てくれた。

    ホテルに戻る途中の日本の居酒屋で、アリスターと一緒にビールで乾杯。今日も盛りだくさんの日でした。

     

    5/3(金)

    何時に寝ても毎朝6時に起きて、その後は眠れなかったのが、ようやく8時まで2度寝ができた。時差ボケ完治か。今日の大事業は洗濯。近所のスーパーで買ったクロワッサンとスコーンで朝食後、大きなスーツケースに洗濯物を詰め込み、グーグルマップで調べた近所のコインランドリーに行く。大きいとはいえ洗濯機が一回で3.75ドルは高い。が、やらないわけには行かない。洗濯している間に近所の自然食スーパー、ホールフーズでお惣菜を買ってランチ。野菜がたくさん食べられて嬉しい。食後に洗濯を乾燥機に入れ、今度は近所でコーヒー。ついでにニューズスタンドでニューヨークタイムスを買う。文化面のコンサート情報欄に写真入りで紹介してくれている。ありがたい。仕上がった洗濯物をバッグに詰め込み、ホテルに戻る。今日は6時に会場入り。ちょっとのんびりできる。田村はまた爆睡。ちょっと心配になる。夜も結構寝ていると思うが、かなりバテているのだろうか。見た目は若く見えても、もう若くないから。

    今夜はオリジナルの新曲を持参したピアノトリオ。ベースは初めて共演するクリス・トルディーニ、ドラムのデヴィン・グレイとはベルリンで何回か演奏しているが、譜面を使っての演奏は今回が初めて。念入りにリハーサルするが、達者な彼らにかかっては、1時間で完璧。楽屋で持参した寿司弁当で夕食。演奏は、私としては大満足のピアノトリオ。スピードもあり、表情も豊かだし、何よりもとにかく本当に楽しかった。今回、録音もしたかったのだが、スケジュール調整ができずに諦めた。続けたいバンドだ。

    終了後、歩いてホテルに戻り、明日の共演者アリスターと3人でホテルの部屋でビールで乾杯。毎晩、よく飲んでいるように聞こえますが、私と田村はアルコールが弱くて毎晩小瓶1本をシェアです。経済的!

     

     

    | ツアー日記 | 01:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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